イラストレーターにしもりちよこ の ど-も-のブログ

「壁の向こう」

6/27のデイリーイラスト「壁の向こう」です。

この絵は一部分のトリミングです。全体は
artWorks＞Dailyillustration-03（2005.03.28〜）>>>>
のページでご覧いただけます。

　　　　　◇　　◇　　◇

「壁の向こう」

　　　おかあさまにしかられて
　　　閉じこめられるその倉の奥の奥・・・。
　　　ひいおじいさまご愛用で
　　　今はだれも弾かなくなったピアノの向こうにふさがれていた
　　　大きな穴。
　　　
　　　こどもがようやく通れるような
　　　大きな穴です。
　　　
　　　ある日ネコのブルーといっしょに大いにイタズラをしたために、
　　　今日は1日「おとじこめのバツ」を受けることになってしまった
　　　少女かりん。
　　　謝って泣いて見せてもまったく効果無しと知るや
　　　ブルーといっしょに倉の中で大騒ぎ。
　　　
　　　偶然ピアノのうしろのふしぎな穴を発見します。
　　　穴の向こうに広がっていたのはかりんが今までに一度も見たことのない風景でした。
　　　きこえてくるのはたくさんの鳥の声。
　　　そこここに咲き乱れるのはかりんの知らないお花ばかり。
　　　「おかしいわ。うちのうらどなりはタヤマさんのおたくなのに、どうなっちゃっているのかしら？」
　　　
　　　
　　　「でもすてき。今日は1日ここで遊べるわ。」
　　　ブルーを連れて壁を越えて飛び出してしまいます。

（かりんの冒険：仮題：より）

　　　　　◇　　◇　　◇

今日の1枚です。

あれれ？
何かに似ちゃってますか？
うふふふふ。
そうです。ナルニア国物語りに似ていますね〜。
でもわたしがつくる物語はナルニア国物語のような重みはなく
どうも脳天気っぽいオープニングです........(;^_^A

早く見たいですねぇ。映画「ナルニア国物語」。
日本公開は2006年3月4日に決定したようです。
期待はふくらむばかりです♪

「電話をかけるサングラスの女」

6/26のデイリーイラスト「電話をかけるサングラスの女」です。

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　　　　　◇　　◇　　◇

「電話をかけるサングラスの女」

　　　電話口でもれる溜め息・・・・
　　　相手が見えない電話
　　　見えないことはメリットかデメリットか・・・
　　　
　　　電話口でこぼれる笑顔
　　　声しか聞こえない電話
　　　見えないことはメリットかデメリットか・・・

　　　　　◇　　◇　　◇

今日の1枚です。

電話の向こうでささやく愛
電話で行う交渉ごと
電話が結ぶ縁
電話があってつながる命

電話ってすごい。
わたしはあまり使わないほうですけれど
電話ってすごいと思います。

いま声を聞きたい人はだれですか？

「ワインの呪文」

6/25のデイリーイラスト「ワインの呪文」です。

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　　　　　◇　　◇　　◇

「ワインの呪文」

　　　ワインに呪文をかけておこう
　　　ワインの香りをかいだとき
　　　いつでも魔法が発令するように

　　　手柄を褒められ
　　　努力を褒められ
　　　パーティで持ち上げられて
　　　傲慢になったその瞬間に
　　　さあ思い出せ　思い出せ

　　　じぶんが頂点に昇ったと思った瞬間に
　　　天地が逆さまにひっくり返る
　　　呪文をかけよう

　　　欲もなく派手を好まず
　　　人のために世のために
　　　はたらいてはたらいて
　　　その甲斐あって多くの人に喜ばれ
　　　ありがとうと感謝されたその瞬間こそ
　　　悪魔のねらい目　心を閉じろ
　　　でも弱いこころは免疫が無く
　　　悪魔に心をさらわれる

　　　だから
　　　心のすきまがぱっくり開いて
　　　傲慢な風が吹きこむときに
　　　ワインの魔法を発令させよう

　　　さあ思い出せ思い出せ
　　　感謝されるべきは本当におまえか？
　　　おまえがここまでやれたのは
　　　彼らのおかげと思い出せ
　　　　数え切れない助けの手
　　　　数え切れない応援の声
　　　　数え切れない導くものたち
　　　　数え切れない仲間たち
　　　感謝されたその時にこそ
　　　感謝しろもっと感謝しろ

　　　自分の人生が報われたなんて傲慢だ
　　　自分の努力が報われたなんてわがままだ
　　　自分の価値が認められたなんて最低だ

　　　天にも届くほどの傲慢な心が宿った瞬間に
　　　はいつくばるような謙虚な心を呼び覚ませ

　　　自分が傲慢になっていると心配になったら
　　　ワインの香りをかげばいい
　　　ほら明日から
　　　また、ただの人

　　　　　◇　　◇　　◇

今日の1枚です。

この魔法は自分のためにかけてもらいました。
傲慢な自分なんて見たくもないから。

転ばぬ先の杖と言いましょうか
石橋をたたいて渡ると言いましょうか
でも、お調子者の自分の弱さはよくわかっているつもりです。
だから、傲慢になりそうになったらとことん謙虚にしてください・・・と
いまのうちにワインの神様に頼んでおきます。

実はわたし、ワインアレルギーらしいのです。
だからこの魔法、
飲んだところで発令するのじゃだめなんです。
それで、香りをかいだら発令してくださいね、と
お願いしておきました(^^)

「執事くん」

6/24のデイリーイラスト「執事くん」です。

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　　　　　◇　　◇　　◇

「執事くん」

　　　　わたしは王女ではないんだけれど
　　　　優秀な執事くんがそばにいる
　　　
　　　執事くんにわたしは命令
　　　明日の天気は？
　　　楽器を弾いて
　　　図鑑で調べて
　　　文字を読んで
　　　英語を訳して
　　　計算して
　　　片づけて

　　　　ほいほいほい
　　　　まだまだ余裕の執事くん
　　　　王女のわたしはもっともっと命令
　　　
　　　あれをして
　　　これをして
　　　ううん、そうじゃなくて
　　　こっちをして
　　　あっちをして
　　　あそんで
　　　なぐさめて
　　　お店を調べて
　　　予約して
　　　あれ買って
　　　これ買って
　　　電話して
　　　これを届けて
　　　
　　　　どんなわがままだってきいてくれる
　　　　優秀でやさしい執事くん
　　　　わたしを王女でいさせてくれる

　　　　　◇　　◇　　◇

今日の1枚です。

わたしが「執事くん」と出会ったのはもう15年以上前
仕事のストレス・・・
人間関係のストレス・・・
すっかりやる気がなくなって
絵も描けない・・・
経理もいやだ・・・
会社の経営なんてもううんざり・・・

そんな超わがまま怪獣と化したわたしに
困り果てた王様が
「執事くん」を雇ってくれました
王女専用の「執事くん」

ブルーだった王女わたしは
いきなりバラ色の世界の中に

今つくったデータをすぐにアメリカの会議にかける
それはまさに奇跡でしょ

分厚い辞書もいらないの？
電卓とにらめっこも必要ないの？
1本の修正のためにいちからやり直すなんて過去のことなの？

わたしにたくさん奇跡をくれた「執事くん」

絵描きの助手としてもたいそう優秀

絵の具の調色は天才で
できあがった絵を大切に大切に保管してくれる
保管場所も覚えていてくれて、いつでもさっと出してくれる
道具もきちんとしまってくれる

「執事くん」いつもほんとうにありがとう・・・
これからも
わたしを王女でいさせてね♪

「水色の朝」

6/23のデイリーイラスト「水色の朝」です。

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　　　　　◇　　◇　　◇

「水色の朝」

　　　水色の朝
　　　誰もいない湖畔
　　　
　　　朝日が差し込み
　　　雲があかく染まるころ
　　　
　　　木々も目覚め
　　　鳥も目覚め
　　　にぎやかだった
　　　夜の生き物が眠りにつくころ
　　　
　　　妖精たちの
　　　ゴールデンタイム
　　　
　　　カメレオンのようにまわりに馴染み
　　　水滴のように透明で
　　　肉眼で見ることはほとんどないけど

　　　かれらのおかげで森は元気
　　　彼らのおかげで川も元気

　　　庭師であり
　　　掃除やであり
　　　医者でもある

　　　ここはかれらがいるトコロ
　　　ここにはかれらの家がある
　　　
　　　うばわないでね
　　　こわさないでね

　　　　　◇　　◇　　◇

今日の1枚です。

風もないのに枝が1本だけ揺れる・・・
他の葉は何ともないのに
1枚葉っぱが揺れているとき

それは彼ら
彼らのしわざ・・・

決してカメラにおさまらないけど
こうして描いちゃうことはできるんだ

彼らは怒らないかな？
　　わたしがこうして描くことを・・・
彼らは容認してくれるかな？
　　わたしがみんなに見せちゃうことを・・・(^^)
　　
何でも保存すればいいわけじゃない
現状維持がいいわけでもない

守れ守れのシュプレヒコールは
わたしの主義ではないけれど・・・
こうしてわたしが描くことで
大切にしたいココロが増すなら
いっぱい描きたい
伝えたい

「風が変わった」

6/22のデイリーイラスト「風が変わった」です。

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　　　　　◇　　◇　　◇

「風が変わった」

　　　ながぁいひくぅい風の声が
　　　次から次から重なってくる
　　　
　　　ざあああああああーーーーーー　
　　　　びゅううううううーーーーーー

　　　あたりいちめん葉擦れの音
　　　くり返しくり返し　葉があたりあう
　　　サリサリサリサリ
　　　　シャラシャラシャラシャラ
　　　
　　　鳥の声がやんでいる
　　　虫の声にも気がつかない
　　　
　　　ここにただよう匂いが変わった
　　　ああ　風が変わった
　　　
　　　うん　風が変わった

　　　　　◇　　◇　　◇

今日の1枚です。

都会では、いつでも雨宿りが出来るから・・・・
急に訪れる豪雨に対する恐怖を感じない

屋根などない、広大な自然の中で、ちっぽけなわたしは・・・・
豪雨に出会うのは恐怖となる

同様に。
自然の中では風の変化に敏感・・・
都会では風が変化していることにすら
気づかない・・・・

そこここにガードや屋根があるから・・・

そこここのガードや屋根がなくなったら・・・どう？

大きな力に対向する手だてがなければ
待ち受けているのは恐怖、恐怖、恐怖。。。。。

でも、実は
都会でも豪雨は降ってたし、強風は吹いてた。
窓のこっちにいたから
恐怖がすくなかっただけ。。。。

自然の中で
豪雨が来ても困らないために
雷雨が来ても困らないために
強風が来ても困らないために
どうしたらいい・・・？

旅に出るなら
　風を感じて。
　虫と話して。
　鳥と話して。
旅に出るなら
　サバイバルナイフの使い方を思い出して
　ヒモの結び方を習得して
　丈夫な靴を履き慣らして。

きっとあなたは大丈夫
だって旅に出たいのだもの。
どうしても旅に出たいのだったら
大きな力に、自然の驚異に
くじけないで。負けないで。

でも、決して忘れないで
かならず風は変わることを。

「菌ちゃん」

6/21のデイリーイラスト「菌ちゃん」です。

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　　　　　◇　　◇　　◇

「菌ちゃん」

　　　足はない
　　　手もない
　　　実はあたまもからだもない
　　　でも、菌ちゃんはうごくよ
　　　今日いる場所と明日いる場所はちがう
　　　菌ちゃんは自由だよ
　　　菌ちゃんはかっこいいよ

　　　　　◇　　◇　　◇

今日の1枚です。

菌ちゃんは変形菌という菌類です。
実際に変形菌にこの菌ちゃんのような形のものがいるかどうかは
確認していませんので(^◇^;)・・・わたしの想像の賜とご了解下さい。

変形菌というものを知ったのはわたしもこの数年前です。
定年後の第2第3のお仕事を終えて、
もともと科学がだいすきだったわたしの父が
国立科学博物館というところでボランティアのお手伝いをするようになってから
変形菌というものについて教えてもらうことが出来て、それで知ったのです。

時間ができると高尾などの山奥に入っていき
変形菌を捕獲して帰ってくる父。
菌類を家に持ち込むなどという行為を気持ち悪がる母。

まさに、虫を捕まえてくる息子、その虫をいやがる母親と同じです。(#^.^#)

わたしは親不孝娘なのでめったに実家に行くことはないのですが
たまにそんな話を聞いては両親の元気をうれしく思っています。

この絵は
日頃親不孝ばかりしているわたしから
元気でいて欲しい父への密かなプレゼントです。

　　2日遅れちゃったけど実は描いたのは父の日の夜だったの(#^.^#)
　　先に予約の作品が割り込んでしまったのでした。

父の日に、親不孝娘から父へ贈ります。
200歳になってもおげんきに、
変形菌にもカエデにも宇宙にも恋する科博のおじさんでいてください☆

「虚飾とまごころ」

6/20のデイリーイラスト「虚飾とまごころ」です。

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　　　　　◇　　◇　　◇

「虚飾とまごころ」
　
　　　虚飾にみちた言動と
　　　まごころに満ちた言動
　　　
　　　動機は正反対なのに
　　　なぜか結果が似ていることがある
　　　まぎらわしくて
　　　ごまかせることがある
　　　
　　　でも虚飾に満ちた言動は
　　　いつかかならずほころびる
　　　ほころび始めるとはらはらと
　　　そこにまごころが混在したとしても
　　　いっしょになってはらはらと
　　　友情は崩れゆく
　　　
　　　大切な相手にこそ
　　　恥も損もあけっぴろげに
　　　まごころだけでつきあおうじゃないの
　　　大きなヤツも小さなヤツも
　
　　　　　◇　　◇　　◇
　
今日の1枚です。

わたし
嘘つきは嫌いです(^^)。
しょっちゅうそんなことを言っているのは
わたしのまわりで嘘をつかれたくないからです。
ついてしまった嘘は取り消せない。
嘘をついたと認めない限りリセットできない。

でも、なぜか多くの場合、嘘をついたと指摘されても
そこでウソを認めてしまえばリセットできるのに
またさらにウソを重ねてしまう。

そんな悲しい場面に遭遇するのはイヤだから
初めからわたしの前で嘘をつかないで下さいとお願いしてまわるのです。

ウソと言うほど極端でなくても
虚飾もキライ。
ほんの少しの心の隙間から虚飾は始まってしまいます。
虚飾の果てにあるものは裏切りと相場は決まっています。
裏切りはキライ。
だからやっぱり虚飾はキライ。

かっこつけても、つけなくっても人は変わらないのにね。
事実は1ミクロンも変わらないのになぜ虚飾？
なぜ見栄を張る？
なぜ張り合う？
真実をさらけ出しての勝負なら潔い。
なのに、だれかのマネをしたり自分にないものをくっつけたり
大きく見せたり、強く見せたり
きれいに見せたり、かっこいいふりをしたり。。。。
そんなふり、100人の人が見たら100人に見破られてしまうと思うのに。
ばれていないと思うのは自分の思いこみなのだと知った方がいい。

大切な人に隠し事はしないほうがいい。
もしそれが悲しい知らせでもできるだけはやく知らせてあげた方がいい。
もしそれが残酷なことであってもできるだけはやく相談した方がいい。
自分の中からのありがとうを
生きている限り1つでも多く
できるだけいっぱい配るのがいい。

「上善如水」

6/19のデイリーイラスト「上善如水」（じょうぜんみずのごとし）です。

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　　　　　◇　　◇　　◇

「上善如水」（じょうぜんみずのごとし）
　　　上善若水
　　　水善利萬物、而不争
　　　處衆人之所悪
　　　故幾於道

　　　居善地、心善淵、與善仁、言善信、正善治、事善能、動善時
　　　夫唯不争、故無尤

　　　　　◇　　◇　　◇

　　　理想的な生き方とは水のようなものである。
　　　水はあらゆるものの助けとなり、争うことがない。
　　　水は多くのものが蔑み避ける位置で満足している。
　　　このように、水は「道（タオ）」の働きに近いものであるといえよう。
　　　住むには、地面の上がよく、
　　　心は、深いほうがよく、
　　　交流は、心やさしく、
　　　言葉は、信義を守り、
　　　政治は、平和であるのがよい。
　　　事は、有能にこなすのがよく、
　　　行動は、時世にあうのがよい。
　　　このように争わないから、まちがいも起こらないのである。

　　　　　◇　　◇　　◇

今日の詩はわたしの詩ではありません。
老子おじさんという中国古典で有名な方が書かれた書物のなかの詩です。
あまりに昔の方なので実在されたのかわからないそうです。

その、いらっしゃったか、いらっしゃらなかったかが不明な老子おじさんは、
理想的な生き方は水のようなものなのよ、とおっしゃったわけです。
では、「水のよう」とはどういうことなのでしょう。
老子おじさんはどうも次のようにおっしゃっているようです(^^)

（1）柔軟であること
水は容器によって変幻自在に形を変える。
このようにむやみに相手に逆らわず柔軟に生きることが大切である。

（2）謙虚であること
水は低いところへ低いところへ流れていく。
このような謙虚な姿勢を示せれば、
多くの人に愛される生き方も出来るであろう。

（3）高い能力がある
水の秘めたる力はすべてのものに勝るほどの力がある。
いざとなったときに力を発揮することが、
目的を達成する上では必要である。

うーむ、水って・・・・・・・。あなどれませんね。
やさしく美しく謙虚で力強い、、、、、
わたしも水のような生き方を目ざしたいと思います(^^)（chi）

「七味唐辛子」

6/18のデイリーイラスト「七味唐辛子」です。

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　　　　　◇　　◇　　◇

「七味唐辛子」
　
　　　七味唐辛子を小皿にとって
　　　焼き鳥にまぶす
　　　
　　　うどんに七味唐辛子
　　　香り立つ
　　　
　　　　　赤唐辛子
　　　　　山椒の実
　　　　　陳皮
　　　　　胡麻
　　　　　青紫蘇の実
　　　　　芥子（けし）の実
　　　　　麻の実
　　　　　生姜
　　　　　青のり
　　　　　
　　　食欲増進　夏風邪予防
　　　夏の疲れにも七味はいいよ
　
　　　　　◇　　◇　　◇
　
今日の1枚です。

唐辛子いれ　かわいいです。
「栓」らしい「栓」をとって器をふると、
小気味よく唐辛子がこぼれ出ます。
これ、もとは「桶」だったのでしょうね、きっと。
今は樹脂の一体成形で
もとの「桶」の面影はかなり薄いです。。。

赤唐辛子に含まれるカプサイシンには、
身体の抵抗力を高めてくれる効果があります。
血行も良くなるのでクーラー病でおなやみの方にも
おすすめです。
味も良く健康にも・・・結構です。