イラストレーターにしもりちよこ の ど-も-のブログ

「パレット」

10/29のデイリーイラスト「パレット」です。

この絵は一部分のトリミングです。全体は
artWorks＞Dailyillustration-04（2005.08.14〜）>>>>
のページでご覧いただけます。

　　　　　◇　　◇　　◇

「パレット」

　　　こどものとき
　　　憧れたパレット
　　　
　　　初めての図工セットに入っていた
　　　樹脂のパレット
　　　うれしかった
　　　
　　　6年生の時
　　　手作りした木製のパレット
　　　自慢だった
　　　
　　　紙のパレットは中学生の時
　　　いちばん小さい紙のパレットを買った
　　　
　　　2つ折りの金属製のパレットは高校生で
　　　
　　　タマゴのパックは
　　　オリジナルのパレットに
　　　
　　　食堂のお盆が
　　　ぞうきんとトレペで
　　　魔法のパレットに
　　　大変身
　　　
　　　今ディスプレイの中に
　　　今までのすべてのパレットが
　　　入っている
　　　
　　　どのパレットも
　　　生きている
　　　
　　　　　◇　　◇　　◇

こどもの時パレットに憧れた。
特にこの絵のような木製のパレットには、とてもとても憧れた。

東京で転入した小学校は木工が盛んな小学校で
それまでのわたしの夢をいっぱい叶えさせてくれた。

その一つが木製のパレットづくり。
ちゃんと指を入れて固定できる、画家が使うようなかっこいいパレットが出来た。
今でもわたしのパレット歴でこのパレットがいちばんかっこよかったと思う。

そして、一番大事なパレットは小学校2年生の妹が買ってきてくれた
透明水彩付きの携帯スケッチ用の金属パレット。
小学校2年生の小遣いで買える代物ではなかったはずなのに、
古い古い文房具屋さんのショーケースの中でほこりをかぶっているそれを見つけて
わたしの誕生日に買ってくれた。
「こんな高いものがよく買えたね!!!」
とわたしが驚いておもわず言うと
「文房具屋のおばちゃんが、もう値段がわからないし絵の具も固まってしまっているからって、持っていたお金で売ってくれた」
と答えた妹。
文房具屋のおばちゃん〜〜このパレットのえのぐは固まっていていいのよ〜〜この商品はそういうものなのにい〜。
あまりにうれしくて、愛おしくて、今でもそのパレットはわたしの手元にあって
絵の具も当時のまま固まってそこにある。

今わたしがいちばん愛用しているパレットは電子パレット。
絵の具は乾かないし、無くならない。
わたしは油絵の具と水彩絵の具を一緒に描くことはないけれど
一緒に1つのパレットで使おうとすれば出来てしまうような不思議不思議な
コンピュータの中の電子パレット(^^)

過去のパレットが持つような
かっこよさは無いけれど、いちばん便利。
ここに到達するまでにたくさんのパレットのお世話になった。
これからもきっと，もっともっといろんなパレットのお世話になるんだろう・・・。

　　　　　・　　・　　・

「真剣です」

10/28のデイリーイラスト「真剣です」です。

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　　　　　◇　　◇　　◇

「真剣です」

　　　真剣
　　　
　　　マジです
　　　
　　　卒業制作みたいにたのしんでます
　　　
　　　　　◇　　◇　　◇

わたしです(^^)
ここまで描いていいんか、というぎりぎりで描きました。
あえて何を描いているとは言いません(^^;

ChiyokoLandのご常連の皆様には
なんだかおわかりだと思いますので、、はい。

この土日は決戦です。
ここでうまく進行できれば
後は流れに乗って描けばよいので楽勝です(#^.^#)
はははっは（←おおおっ　ホントか？）

11月からはものすごい仕事のスケジュールになっていますので
落ち着いて大作の考案なんてしていられそうにありませんから
この土日が勝負です。

　　　　　・　　・　　・

「よみがえったら」

10/27のデイリーイラスト「よみがえったら」です。

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　　　　　◇　　◇　　◇

「よみがえったら」
　　　
　　　よみがえったら
　　　何でも希望を叶えよう
　　　
　　　よみがえったら
　　　与えられるものすべてを与えよう
　　　
　　　　　◇　　◇　　◇

失ってしまうとよみがえって欲しいと思います。
よみがえってくれたら絶対仲良くする、と思います。
よみがえってくれたら僕の宝物をあげる、と思います。

それならば失ってしまう前から仲良くしていればいいのです。
失ってしまう前から宝物をあげていればいいのです。
どうして失う前からそうしてあげなかったのでしょう？

突然あなたのまわりから
すべてのものが失われて宇宙の真ん中にぽつんとひとりだけにされてしまったとしたら・・・
「えっえっ？　うそでしょ？　えっ？　地球もなくなってしまったの？」　
「あの人もいなくなっちゃったの？」

と、あまりのショックにしばらく立ち直れないあなた。
でも、気を取り直してわずかな希望にかけることにしたようです。

「なんとかしてあれだけは取り返さなくちゃ!!」
「なんとかしてあの人だけは探し出す!!」

その、どうしてもそれだけは取り戻したい、とおもう、ものと人。
本当はあなたのそばになければいけないのは、たったのそれだけなんですよね。
他のものはあなたのそばから無くなってしまっても、あなたがふだん想像するほど困ることはないんです。
気前よく誰かにわけてあげてしまいましょう。
必要のないものであればさっさと処分しちゃいましょう。

でも、実は、この手放すときのエネルギー・・・
手に入れるときよりも、ずっとずっとたくさんのエネルギーが必要なのです。
大変ではあるけれど手放すことが上手な人になりたいですね。
だって、そうすれば、大事にしたいものを
もっともっと大事にすることができますものね。

　　　　　・　　・　　・

「古い空気が支配する」

10/26のデイリーイラスト「古い空気が支配する」です。

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　　　　　◇　　◇　　◇

「古い空気が支配する」

　　　自分の意志は必要ない
　　　選択肢のない自分
　　　
　　　昨日歩いてきた道を
　　　自分の意志でなく
　　　今日はまた歩いて戻ることもある
　　　
　　　閑も
　　　忙殺も
　　　突然に訪れる
　　　そして突然に破られる
　　　
　　　ここにいる自分が本当の自分
　　　ここにいる自分がせいいっぱいの自分
　　　ここから出る必要がどこにある？
　　　ここには十分に満足がある
　　　
　　　明日はまた突然に何かが起こる
　　　そして自分のやるべきことがはじまる
　　　常にそうして命令されるのだ
　　　
　　　　　◇　　◇　　◇

古いビルの中
ほかの古いビルと同じ匂いがすると思うことがある
そこは「古い空気のビル」なのだ

「古い空気のビル」の中には
新しいことを始められない
古いものを捨てられない人々がたくさん往来している

その人々に支配された若者は
新しいことを始められない人生に共感することを求められる

その呪縛に気づいても抜けられず
やがて気づいたことも忘れて
呪縛の中に埋もれていく

「古い空気のビル」の中で
踏み出す気力は吸い取られていく

新しい空気の中から呼んでくれている友人のコールも
届かない......

　　　　　・　　・　　・

「便り」

10/25のデイリーイラスト「便り」です。

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　　　　　◇　　◇　　◇

「便り」

　　　遠い国に暮らす友
　　　
　　　何年ぶりだろう
　　　便りが届いた
　　　
　　　こどもが15人も
　　　奥さんたちと
　　　たのしく暮らしているらしい
　　　
　　　友の生活は
　　　ぼくのそれとは
　　　まったく異なる文化だろう
　　　
　　　詳しく知りたいような
　　　でも、それほど知りたくもないような
　　　
　　　あいつが元気
　　　もちろんわかっていたけど
　　　ぼくはこんなに
　　　元気になる
　　　
　　　　　◇　　◇　　◇

久しぶりに創作ものです。

乾いた土地。
たぶん遠い遠い星に暮らすお友達から
便りが届いたのがうれしいというお話。

またこのあと何十年も便りが来ないかもしれなくても
友の笑顔を思って、こっちも元気に暮らせるぞ、という
元気をもらったお話です。

わたしはね、思うんです。
しょっちゅう言ってることなんですけど
人生の宝ものは「友」だよな〜って。
何が宝って「友」がいちばんの宝だな〜って。

年齢差も性別も出会い方も人種もいろいろです。
「友」とよべる生き物は
ぜーーーーんぶ、ぜーーーーんぶ宝物。

今日も明日も
宝とともに
宝探しの人生です(^^)

　　　　　・　　・　　・

「ひとりあそび」

10/24のデイリーイラスト「ひとりあそび」です。

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　　　　　◇　　◇　　◇

「ひとりあそび」

　　　たいくつなんてしらないわ
　　　わたしはひとりで楽しく過ごす天才だもの
　　　
　　　だからおねがい
　　　何もしないでじっとしてなんていわないで
　　　ひとりあそびをしないで
　　　じっとしていなさいなんていわないで
　　　
　　　それはとても苦痛だもの
　　　ひとりあそびを許してくれれば
　　　わたしはずっとおとなしくしているわ
　　　
　　　　　◇　　◇　　◇

今日、近くのレストランに食事に行きました。
ゴールデンタイムに行ったためかなり待ちました(^^;;;;;

今日はめずらしくこどものお客さまが多くて
待っている間ずっとこどもたちを見ていられたので
まち時間を長く感じることなく過ごすことが出来ました。

　　1人が泣き出すと
　　もうひとりが泣き出すとか（あらら....）。

　　興味を示していなかった紙風船に
　　お兄ちゃんが手を出すと
　　急に弟も興味を示したり。

このすてきなこどもたちの感性をのびのびと育てるためには
わたしたちは何をしたらよいのでしょう。
・・・・といつものように＊教育問題に
思いがいたってしまうわたしなのでした(^^;

（＊息の合う友人たちと話をすると、かならず教育問題に話が発展するのです(*^_^*)）

　　　　　・　　・　　・

「空港の少女」

10/23のデイリーイラスト「空港の少女」です。

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「空港の少女」

　　　イギリス
　　　ヒースロー空港で見かけた
　　　元気な少女
　　　
　　　家族4人仲良さそうに
　　　飛行機を待っていた
　　　
　　　1人目立って落ち着きのないその子はいもうと
　　　
　　　邪気のないその表情
　　　人目を気にしないあどけないしぐさ
　　　
　　　彼女の目には
　　　空港はどんな世界に映っていたのか・・・
　　　
　　　　　◇　　◇　　◇

国際空港は人種のるつぼ
いったい誰が何人（なにじん）なのか
まったくさっぱりわかりません。

飛行機の搭乗ゲートが決まるまで
お茶を飲みながらスケッチブックとペンを握り
数人の外国人を（勝手に）描かせてもらいました(^^)

子供の魅力は万国共通。
ハンサムさんも美人さんも
子供の魅力の前では
すっかりかすんでしまいました。

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「終わり・・始まり・・」

10/22のデイリーイラスト「終わり・・始まり・・」です。

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「終わり・・始まり・・」

　　　ほら
　　　ごらん
　　　今夜もまた
　　　夜のとばりがおりてきた
　　　
　　　灯りが灯り
　　　鳥は休む
　　　森はしずかに
　　　舞台を変える
　　　
　　　夜のとばりに包まれる
　　　
　　　　　◇　　◇　　◇

夕方・・・
昼が終わり、
夜が始まる、
その時間・・・
多くの人は
夕方の時間に気がつかないほど
境目無く生活をするけれど
自然界ではたくさんのドラマが起こる

夕方のドラマ
明け方のドラマ

毎日劇的な舞台が
くりひろげられる時間帯

消えるもの
　　生まれるもの
隠れるもの
　　あらわれるもの

そのドラマチックな時間に立ち会いたい
昼が終わって夜がはじまる
夜が終わって昼が始まる
その一大イベントを毎日欠かさず眺めたい・・・

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「流浪の民」

10/21のデイリーイラスト「流浪の民」です。

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　　　　　◇　　◇　　◇

「流浪の民」

　　　他に心地悪きことすれば
　　　自らもいずれ心地悪きこととなる
　　　
　　　天に向かって遠く遠く刃（やいば）を投げれば
　　　いずれ自分に向かって降りてくる
　　　
　　　どうして
　　　なぜ
　　　永き時のうちに身につけた
　　　その性かなしき
　　　セイタカアワダチソウ・・・
　　　
　　　　　◇　　◇　　◇

実はわたし「セイタカアワダチキリンソウ」って呼んでおりました(^^;
今日から改めます。
「セイタカアワダチソウ」です。

「セイタカアワダチソウ」が他の草を枯らして
繁殖力が高いことは周知の事実でございます。
根から他の植物を生えなくする物質を分泌しながら
縄張りを広げて群生していくのです。
また、
花の受粉率も高く、次々に子孫を増やします。

でも、実は根から分泌する物質は
自分の子孫にとっても毒となり
いずれセイタカアワダチソウ自身も
その地に繁茂し続けることが出来なくなって
引っ越しを繰り返す植物なのだそうでございます。

一所（ひとところ）に繁茂し続ければ
いずれ高木の影となり、陽光をうけられずに滅んでしまうため、
いっそ流浪の民になりましょう、と
一族で相談の上決めたのでありましょうか。

自然の神秘・・・自然の謎・・・
とても不思議でございます。

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「思考の場所」

10/20のデイリーイラスト「思考の場所」です。

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「思考の場所」

　　　一人になりたい時
　　　どうしますか？

　　　山の上の湖でひとりたたずんでいたい時
　　　都会の喧騒を離れ、自然と呼吸を同じくしたい時
　　　頭の中で時計を持って走り回っているうさぎたちから逃れたい時

　　　あなたは、いつも、どうしますか？

　　　あなただけの・・・秘密の・・・
　　　静かな場所をおもちですか？
　　　
　　　　　◇　　◇　　◇

1人暮らしだからって家が「思考の場所」になるとは限りません。
　　「そうだ、かたづけしなくちゃ」
・・・・・・とか
　　「そうだ手紙書かなくちゃ」
・・・・・・とか
　　「そうだ、明日の準備をしておかなくちゃ」
・・・・・・など・・・・
家にいれば何かと気になることが多いため思考が中断されてしまいます。

わたしの場合、最近は絵を描く時間が思考の時間のようです。
つまり「キャンバスの前」、「紙の前」、「タブレットの前」が
わたしの「思考の場所」のようです。

絵を描いている間にこんがらがっていた思考がいつの間にか整理され
特に考えようと思っていたわけではないのに
思考に精気が戻ってきます。

そしてもう一つ大切な場所は水槽の前。
熱帯魚をしずかに眺めている時間も、とても大切な思考の時間です。
気がつくと、思いのほか多くの時間が過ぎてしまっている・・・・・という点が
問題なのではありますが(^^;・・・・・

　　　　　・　　・　　・