イラストレーターにしもりちよこ の ど-も-のブログ

「ネムリスのおひるごはん」

11/20のデイリーイラスト「ネムリスのおひるごはん」です。

この絵は一部分のトリミングです。全体は
artWorks＞Dailyillustration-04（2005.08.14〜）>>>>
のページでご覧いただけます。

　　　　　◇　　◇　　◇

「ネムリスのおひるごはん」

　　　はいいろりすの
　　　ネムリス
　　　
　　　おおきなどんぐり
　　　おひるごはん
　　　
　　　かりかり
　　　・・・・
　　　かりかり
　　　・・・・
　　　
　　　だいじょうぶかな
　　　ちゃんと1個たべおわるかな
　　　とちゅうで
　　　ねむってしまわないかな
　　　
　　　　　◇　　◇　　◇

青ネズミ以来のつづきものです。

主役は初登場の灰色リスのネムリスです。

先月のイギリス旅行で灰色リスに何度も出会いました。

イギリスでいちばん思い出に残った動物といえば灰色リスです。

もともとイギリスに生息しているリスにアカリスという真っ赤なリスがいます。
灰色リスは外国から入ってきた外来種なのだそうです。
アカリスはデリケートで、外来種の灰色リスはたくましいため、
どんどん灰色リスが増えてアカリスが減ってしまっているのだそうです。

アカリスが絶滅してしまっては本当に困りますが灰色リスもとてもとてもかわいかったので
キャラクターにしてみました。

灰色リスとは思えない、のんびりやのネムリスを
しばらくいっしょに観察して下さい。

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「梔子（くちなし）の実」

11/19のデイリーイラスト「梔子（くちなし）の実」です。

この絵は一部分のトリミングです。全体は
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　　　　　◇　　◇　　◇

「梔子（くちなし）の実」

　　　梔子
　　　
　　　花は
　　　沈丁花にも負けぬよい香り
　　　こころに香る
　　　
　　　実は糸を染め布を染め
　　　ころもを染める
　　　
　　　実はまた
　　　傷を癒し流れる血を止め
　　　炎症を止める
　　　
　　　実はそして
　　　暴れるこころを静かにおさえ
　　　わたしを癒す
　　　
　　　　　◇　　◇　　◇

正月のお重の中で
美しい黄色に輝く
栗きんとん。

きんとんの黄色はサツマイモの黄色であり
くりの黄色なのですが
あのあざやかな色の正体は
このくちなしです。

くちなしの花の香りも大好きですが
くちなしの実のデザインも
実にかっこいいなぁと思います。

今日はくちなしの花のブローチをして
演奏会に行ってきました(^^)

　　　　　・　　・　　・

「ふくろうのヒナ」

11/18のデイリーイラスト「ふくろうのヒナ」です。

この絵は一部分のトリミングです。全体は
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「ふくろうのヒナ」

　　　ふわっふわ
　　　ワタの毛
　　　ふくろうのヒナ
　　　
　　　毛玉か
　　　ぬいぐるみみたいだけど
　　　ふくろうのヒナ
　　　
　　　おとなになれば
　　　りっぱな猛禽類
　　　
　　　でも
　　　ヒナのあいだは
　　　木の上にちょこんと生えた
　　　毛玉の係
　　　
　　　　　◇　　◇　　◇

生き物のこどもってほんと
かわいいですよね。

聞いたはなしによれば、
誰からも『かわいい』と思ってもらうことで
大切に守ってもらえるように
こどもはかわいくなっているのだとか・・・。
（ホントなのかな・・後コンなのかな・・）

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「ねがぽじくん」

11/17のデイリーイラスト「ねがぽじくん」です。

この絵は一部分のトリミングです。全体は
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「ねがぽじくん」

　　　たとえば　言います
　　　「もうだめだね」
　　　
　　　ぱくっ
　　　おいしそうに
　　　ねがぽじくんが何かをたべましたよ
　　　『だいじょうぶだね』
　　　という
　　　この世に発せられることの無かった
　　　わたしのことばをたべました
　　　
　　　
　　　たとえば　かんがえます
　　　「できないな、これは」
　　　
　　　ぷくっ
　　　ねがぽじくんのエサ袋がふくらみました
　　　『できるな、これは』
　　　という
　　　考えることの無かった
　　　わたしの考えが蓄えられました
　　　
　　　
　　　「ねえ、このあいだのあのことば
　　　　わたしに頂戴よ」
　　　
　　　と、ねがぽじくんにたのんでみました
　　　
　　　ねがぽじくんは
　　　いつもよりいっそうだいじそうにエサ袋をかかえて
　　　上目づかいにじっとわたしをにらみます
　　　
　　　「だって　もともとはわたしの考えだったんだから、いいじゃない。かえしてよ」
　　　
　　　すると、ねがぽじくんは
　　　「ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁ」
　　　とガラスも割れんばかりのものすごい声でほえたかとおもうと
　　　「はうっっっっ」とあたりの空気を吸い込みました
　　　
　　　おもわず耳をふさいで目を閉じたわたしが
　　　目を開けてみると
　　　ねがぽじくんはしあわせそうに目を細めて
　　　口をもぐもぐしています
　　　
　　　見るとエサ袋はぺしゃんこになっていました
　　　ぜんぶたべちゃったんです・・・・・
　　　
　　　「ねがぽじくんのケチ」とわたしが言うと
　　　
　　　『ねがぽじくんの親切』という
　　　発せられることの無かったわたしのことばを
　　　ぱくっと　
　　　ねがぽじくんがたべました
　　　
　　　どうあってもしあわせそうな
　　　ねがぽじくんでした
　　　
　　　　　◇　　◇　　◇

人の発する言葉が持つエネルギーには
常に裏側と表側があって、
実際に口にした言葉は現実化するために動き始めます
口にされなかった言葉は、ねがぽじくんに食べられてしまい
現実化するエネルギーを失います

同じように
考えた言葉も反対側は、ねがぽじくんにたくわえられます。
そしていつかは、ねがぽじくんのおなかのなかに入ります。

ねがぽじくんがネガティブな言葉をたべることは無いのかって？

いえいえ、あります、あります。
ポジティブな言葉を発したときには
ねがぽじくんはネガティブな言葉の方をたべるのです。

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「離水」

11/16のデイリーイラスト「離水」です。

この絵は一部分のトリミングです。全体は
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「離水」

　　　
　　　ゆらゆらと
　　　たゆとう水面（みなも）は
　　　ここちよい
　　　ときのすぎゆく影もなし
　　　いつ　いつまでも
　　　ゆらゆらと
　　　
　　　きがつけば
　　　季節は移ろい
　　　離水の時が
　　　おとずれる
　　　
　　　いつまでも
　　　なごりおしげに
　　　きらきらと
　　　発つ身の軌跡を
　　　えがく水
　　　
　　　　　◇　　◇　　◇

手のひらを水面にぴったりと着けて
その手のひらを垂直にあげてみたこと・・・・・ありますか？

斜めに引けばスムーズに離水できるのに
垂直にあげれば抵抗があります。

その抵抗を受けつつ無理にひきあげれば
水面はちゃぷちゃぷと乱れ
水滴がよりたくさん飛び散ります。

はい。おわかりですね(^^)
これは、水の表面張力によって
手のひらが水に引っ張られているせいですね。
引っ張られているのを無理に引きはがせば
水を破壊するエネルギーが必要になりますし
そのエネルギーは水を細かく砕きます。

ところが同じように着水していた手のひらを
斜めに引けば、水も乱れず軽く離れます。

住み慣れた湖水を離れて旅発つ鳥が、
軽やかに穏やかに離水をし、
貴重なエネルギーを温存しつつ長旅を終えるよう・・・
そして再び心地よい新しい湖水に着水できるよう・・・
・・・・・
湖は祈りつつ見送ります。

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「トナカイさん」

11/15のデイリーイラスト「トナカイさん」です。

この絵は一部分のトリミングです。全体は
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「トナカイさん」

　　　トナカイさん　トナカイさん
　　　あたまの上にそびえたつ
　　　そのおおきなおおきなツノ
　　　どんな大きな障害物も
　　　トナカイさんのツノにはかなわないね
　　　
　　　トナカイさん　トナカイさん
　　　くびをふっくらつつみこむ
　　　そのあたたかそうなマフラーは
　　　どんな寒いかぜからも
　　　トナカイさんをまもるのね
　　　
　　　トナカイさん　トナカイさん
　　　そのおおきなかがやくおめめ
　　　ちきゅうのうらがわのしあわせも
　　　ちきゅうのうらがわのふしあわせも
　　　いつもしっかりみつめてるのね
　　　
　　　トナカイさん　トナカイさん
　　　その大地を蹴る立派な足で
　　　どんなに危険な絶壁も、どんなにけわしい断崖も
　　　ひとっ飛びでのぼるのね
　　　迷子になって泣いてるこどもを
　　　そっと助けてくれるのね
　　　
　　　　　◇　　◇　　◇

さて、わたしの頭の中はすでにクリスマスモードです。
お客さまのクリスマスカード用のイラストレーションを描くために
クリスマス一色に切り替わりました。

サンタさんがプレゼントを配り
トナカイさんはそりをひく。

誰が描いてくれたのでしょう
なんて素敵なイメージでしょう。

今言い伝えられ、習慣になっているクリスマスのサンタクロースは
やっぱり大切なおじいさん。

こどもに夢を配ってくれて
大人に夢を配ってくれる。
サンタさんとトナカイさんは
うたがう余地もなく、本物ですよね(^^)

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「現状」

11/14のデイリーイラスト「現状」です。

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　　　　　◇　　◇　　◇

「現状」

　　　現状を見つめる
　　　冷静に見つめる
　　　冷静に考えて不満の在処を認識する
　　　認識した不満を取り除く場合
　　　ひとつひとつ消去していくのは根気のいる作業
　　　
　　　いちど全部撤去して
　　　必要なものだけを再配置してみよう
　　　
　　　悩むのは
　　　再配置した結果が
　　　現状と一致してしまった場合
　　　
　　　堂々巡りのパラドックス
　　　はまってしまうと抜けられない・・・
　　　
　　　とりあえずおとなしく現状を眺めている
　　　いまのわたし・・・
　　　
　　　　　◇　　◇　　◇

この空間、
うちのオフィスの2階です。
ご存じの方にはおなじみの配置。

実際にはコンクリートの壁なのに
絵の中では
一部の壁を透明にして描いたので
実際より開放的に感じます。

いっそこのように壁が透明になってしまえばいいんだけど・・・

配置換えをしたいしたいと言い続けて早数年。
今でもしたいです・・・配置換え(^^;

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「人間の巣」

11/13のデイリーイラスト「人間の巣」です。

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「人間の巣」

　　　人間は
　　　ほかの生き物の家のことを
　　　「巣」とよぶ
　　　
　　　他の生き物からすれば
　　　人の家は人間の「巣」
　　　
　　　人間の巣は
　　　あらゆる工夫がほどこされ
　　　外観もデザイン豊富
　　　電気なんかひいてあって
　　　水も運ばれてくる
　　　下水も排出されて
　　　快適なことこの上ない
　　　
　　　しかし人間の巣の中は
　　　いつのまにかストレスのたまり場になってしまう
　　　このストレスは外から巣の中にもちこまれ伝染する
　　　
　　　他の動物は人を見て思うのだ
　　　よくあんな巣の中で暮らしていて
　　　息が詰まらないなあ・・・と
　　　人という生き物は不思議だ不思議だ
　　　
　　　僕の家は自慢の家だ
　　　人という生き物たちも
　　　こんな家に住めばいいのに
　　　・・・と
　　　他の動物は思うのだ・・・・・
　　　
　　　　　◇　　◇　　◇

日本の家は密集しすぎて
特にその傾向が強いです。

日本の家は今後ゆったりとした敷地に
ぽつんぽつんと建つことはないのでしょうか。

室内も室外も
ゆったりとしたものになるといいのに。
どうすれば日本人の巣を
ゆったりにかえられるのでしょう・・・・・

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「紅葉」

11/12のデイリーイラスト「紅葉」です。

この絵は一部分のトリミングです。全体は
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「紅葉」

　　　紅い木
　　　青い木
　　　黄色い木
　　　橙の木
　　　紫の木
　　　茶色い木
　　　
　　　　　◇　　◇　　◇

ようやく本格的に色づき始めた木々
昨日と今日
今日と明日

日々別の木に変わります

1本の木の中にあまりにいろんな色があるので
すてきな色見本がつくれます

でも、こうなると
あっという間に終わってしまう紅葉

今年も紅葉ウィークになりました

　　　　　・　　・　　・

「garden」

11/11のデイリーイラスト「garden」です。

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　　　　　◇　　◇　　◇

「garden」

　　　思い思いのガーデン
　　　日々たのしみ
　　　月々楽しみ
　　　年々楽しむ
　　　
　　　そこには魅力がいっぱい
　　　
　　　植物のあるガーデンなら
　　　植物の生気をたのしみ
　　　光をたのしむガーデンならば
　　　刻々と変化する光の世界をたのしめればステキ
　　　
　　　生き物はみな
　　　ガーデンを愛でている
　　　
　　　　　◇　　◇　　◇

先日の旅行先、イギリスでは実にいろんなものをもらってきました。

その一つに庭・・・ガーデニングに対する考え方が180度変わるほどの
大きな刺激をもらってきました。

日本庭園ってすばらしいですよね。
世界に誇れる文化だと思っています。
1970年、大阪万博の各国のパビリオンが立ち並ぶ中で
美しい日本庭園は当時こどもだったわたしのこどもごころにも自慢でした。

西洋から入ってきたガーデニングは
日本庭園とは違うおもむきを楽しむもので
考え方も異なるもので美意識もちょっと違う・・・・
と思っていたわたしは、イギリスの庭々をまのあたりにして
その考えはまったくまちがいだった・・・と思いました。
今日本でガーデニングと称して行われているそれらとは
似ても似つかない庭造りの姿勢がありました。

もちろん生息する植物が異なり
その地で採れる石や岩が違えばデザインが変わって当然です。
まわりに見える風景も違えば似合う庭も変わって当然です。
でも、素材の違いや環境の違いがデザインの違いをうむだけで
考え方の基本はまったく同じだなぁ・・・と思いました。

もっともっと現代の日本の庭は楽しめるはずじゃないか!!!
・・・と、そう思ったのでした。
いつか広い庭を持って、
おもいっきり楽しめれば、きっとしあわせだろうなぁ・・・
・・・と、そうも思いました。

今までも植木職人は大っ好きなあこがれの職業でしたが
今まで考えていた植木職人の枠を大きく越えて
ますます植木業・造園業・アーバンデザイン業・・・
というものに大きな興味を持ってしまいました(^^)

　　　　　・　　・　　・