イラストレーターにしもりちよこ の ど-も-のブログ

「星のメンテナンス」

9/16のデイリーイラスト「星のメンテナンス」です。

この絵は一部分のトリミングです。全体は
artWorks＞Dailyillustration-04（2005.08.14〜）>>>>
のページでご覧いただけます。

　　　　　◇　　◇　　◇

「星のメンテナンス」

　　　この星はきみの星
　　　この星はぼくの星
　　　いつも元気に輝くように
　　　メンテナンスはかかさずするよ
　　　
　　　星の輝きが落ちているのは
　　　きみの心に影があるから
　　　
　　　そんな時は星のメンテナンス
　　　きみが元気になるように
　　　
　　　今日は元気
　　　明日も元気
　　　毎日元気に輝くように
　　　
　　　もし星の手入れで足りない時は
　　　ぼくがきみに会いに行くよ
　　　
　　　　　◇　　◇　　◇

信号機がどんどん明るくなっていますよね
発光ダイオードの信号機
おかげでとてもクリアに明るく見やすくなりました

晴れた日に目を細めなくても青信号か赤信号かがすぐわかります
おどろくほど遠くからでも信号機の赤い色がはっきり見えます

さて、昼間でもまぶしいほどにかがやいている
とってもとっても小さな星
発光ダイオードよりもずっとずっと明るい星

そんなちいさな明るい星が
いつもあなたの近くで輝いていたら
いつもあなたのそばに飛んでいたら
とてもかわいいと思いませんか？

そのかわいい星
ほんとうに輝いているようですよ
あなたのそばで
あなたの元気に呼応しながら
きらきらと・・・ぴかぴかと・・・

かわいい星に元気をあげるのを
どうかどうかお忘れなく・・・(^^)

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「百日紅」

9/15のデイリーイラスト「百日紅」です。

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「百日紅」

　　　百日紅　散り落ちてなお　紅をさす
　　　
　　　　　◇　　◇　　◇

長い夏の間、ずっと目をたのしませてくれる百日紅

1輪1輪はとても可憐なかわいい花なのに
集団になると強いおばさん集団みたいになる気がします
（なにか、ものすごく、気をつけなくてはいけない感じがします・・・）

今年の百日紅は
またいっそうきれいでしたね

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「極上の光」

9/14のデイリーイラスト「極上の光」です。

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「極上の光」

　　　ただ一つの可能性はあなたのもとにある

　　　太陽はあなたに極上の光をそそぐ
　　　
　　　　　◇　　◇　　◇

昨日ニュースで流れた数字
2万5606人
国内の100歳を越える方の人数は
わたしの想像をはるかに超えた人数だった
日本は長寿国・・・

日々医療の恩恵にあずかるわたしたち・・・

友人の難しい手術の報せを受けた
その友人にいっそうの医療の恩恵があることを願う

その友人は太陽に似ている
だから、
太陽に願う
つよく願う

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「赤い芽」

9/13のデイリーイラスト「赤い芽」です。

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「赤い芽」

　　　まず気がつかれない
　　　こんなに赤くて目立つのに
　　　
　　　気づかれることも稀にある
　　　でもたいていは一瞬で忘却の彼方
　　　
　　　踏んでいることを知っているのに
　　　踏んでいることを知らないのだ
　　　
　　　　　◇　　◇　　◇

人の足下に目立たない存在
蟻にとっては巨大な植物でも
人の目には入らない

踏まれるから
しかたなくたくましくなる
踏んでも踏んでもめげなくなる
めげないからまた
踏まれる

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「不器用な旅人」

9/12のデイリーイラスト「不器用な旅人」です。

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「不器用な旅人」

　　　旅すれば旅するほどに
　　　思いが増える
　　　どうしても届けなければならない
　　　思いが増える
　　　
　　　身軽に旅すれば楽なことは承知の上で
　　　ひとつ　また　ひとつ
　　　思いを引き受けてしまう
　　　
　　　ぼくの思いはどうなるのだろう
　　　時にまぎれて消えていくのかな
　　　いつか迷宮のかなたに消えるのかな
　　　
　　　それとも、誰か
　　　ぼくが気付くことも無いうちに
　　　ぼくの思いをひきうけて
　　　だれかに伝えてくれるのかな
　　　
　　　空間はおわらない
　　　時もおわらない
　　　
　　　　　◇　　◇　　◇

かつてわたしは時を惜しんで
速い列車で移動したがった・・・

時間を捻出することが最高の価値になり
楽をすることが至福の境地になっていた

いま、わたしは時間のかかる旅が好き
できるだけたくさん寄り道をして
できるだけたくさん時間をかけて移動したい。

この人生を続けることを決心した時
この人生をできるだけたくさん
できるだけゆっくりと
散歩するような人生にしたいと思った

思いを少しずつひきうけながら
不器用な旅をしようか、と
そう思った

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「草をいただく」

9/11のデイリーイラスト「草をいただく」です。

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「草をいただく」

　　　草をいただく・・・
　　　
　　　1杯の草・・・
　　　
　　　草の姿を愛で
　　　香りをふくむ
　　　
　　　育て手のいつくしみを感じ
　　　育つ草のいのちのちからを感じ
　　　そして器も楽しむ
　　　
　　　名づけて、草道・・・
　　　
　　　　　◇　　◇　　◇

茶
花
書
武
香

いろいろ　道がある
盆栽と　草道はちょっと似てる
道がつくと、たいてい師匠がいて弟子がいる

習うことが上手になってはいけない・・・
習うことがあっても良いが
習うひと・・・になってしまったら
習わないでは何もできないひとになってしまうから

教えることもきっと同じ
教えるひとになってはいけないのだ

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「ちいさな沼」

9/10のデイリーイラスト「ちいさな沼」です。

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「ちいさな沼」

　　　ちいさな沼・・・
　　　雨が降れば
　　　ザリガニが歩き出す
　　　そとへ　そとへと
　　　歩き出す
　　　
　　　ちいさな沼・・・
　　　秋深まれば
　　　カモがくる
　　　つぎからつぎへと
　　　渡ってくる
　　　
　　　ちいさな沼・・・
　　　時間があれば
　　　わたしはここに
　　　いつまでもいつまでも
　　　ここにいる
　　　
　　　　　◇　　◇　　◇

大自然の中で自然の営みを感じるのは簡単
日々暮らしている町の中で
自然が必要・・・

自然のない・・・
自然の感じられないところでは暮らせない

高い高い
鐘つき堂にのぼれば
アルプスの山が見えるのではないかと
必死で登ったハイジのように

自然が感じられないところでは
暮らしていられない

このちいさな沼は
わたしのオアシス

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「おめざめ猫」

9/9のデイリーイラスト「おめざめ猫」です。

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「おめざめ猫」

　　　人目につかない
　　　ものかげで
　　　ねむっていたら
　　　
　　　遠くでこっちを
　　　見ているヤツがいる
　　　
　　　なんかよーがあるんだったら
　　　さっさとすませてくれないか
　　　
　　　おれはねむいんだ
　　　ふん
　　　
　　　　　◇　　◇　　◇

昨日寝ていた猫
油断して寝ている時には
あんなに長くひらべったかったのに

警戒すると
なんとまんまるくなることか

人間が生活する都市の中に
自分の居場所を見つけて
共存する猫たち

人間のあしらいも慣れたもの

　　　　　・　　・　　・

この後、彼は姿勢を変えて
ふたたび寝てしまいます・・・

暑い暑い夏の終わり
街の中.....
昼下がりのワンシーン

「おひるね猫」

9/8のデイリーイラスト「おひるね猫」です。

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「おひるね猫」

　　　人目につかない
　　　ものかげで
　　　ぐっすりとねむる猫
　　　
　　　暑くて
　　　うだる
　　　だらだら
　　　のびる
　　　
　　　それでも気配を察知すれば
　　　一瞬にして
　　　きびんに動く
　　　
　　　　　◇　　◇　　◇

人間が生活する都市の中に
自分の居場所を見つけて
共存する猫たち

たくましく
けなげ
かっこよく
かわいい

彼らは
人より
自立して見える

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「雨が沁みる」

9/7のデイリーイラスト「雨が沁みる」です。

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「雨が沁みる」

　　　年月が
　　　トタンの塀を
　　　猫の道に変えました
　　　
　　　ここにも
　　　もうじき
　　　ブルドーザーがやってきます
　　　
　　　また
　　　土が
　　　無くなります・・・
　　　
　　　　　◇　　◇　　◇

さて、昨日予告した通り、今日は「わたしが描いている間の時間」についてお話します

わたしは時間にルーズではありません
でも、描いている間は大変な時間音痴になります

たとえば、わたしは「普通の仕事」をこなすとき、
時間を小刻みに刻んで進めます
これは1分でやる
これは30分でやる
これは1つに30秒かかるものが100個あるから
全部を50分で終わらせる・・・・などなど

そしてその通りに進行できるんですから
時間の感覚はきちんと養われている“はず”なのです

ところが、絵を描くという行為を始めたとたんに
時間泥棒がやってきて、わたしはすっかり時間音痴になってしまいます

たとえば、さらっと描いて15分くらいたったかな？　と
時計を見ると驚くかな1時間半経っている・・・あちゃ〜
しっかり時間泥棒にやられます、、、、
さすがに25年以上イラストレーターをやっているので
今ではこの時間泥棒の出現もあらかじめ想定しておきます

絵を描き始めるとほとんどかならず時間泥棒が時間を盗みますから
ぎりぎりの時間しかないで絵を描くのはたいへん危険です
落ち着いて絵に入っていくために
必要だと思う時間より6倍くらいの時間を用意して絵を描き始めることが必要です

わたしは12時間くらい飲まず食わず中断せずに
平気でじーっとずーっと描き続けます
時計は12時間分動きますが、
本人にとっては2時間くらい座って作業した・・・という感覚ですから
楽なもんです

ただ、何かの事情で中断した時は、ほとんどまず最初から描き直しになります

むかし、水彩で一度も紙を乾かすことなく一気に描きあげる、
という手法で描いていたころがあったのですが
コンピュータを使って描いている今でも
その時みたいに一気に集中して描いているわけです

時間泥棒があらわれるってことは、
それほど本人が夢中になっているということですから
たぶんとてもしあわせな時間だと言えるのだろうと思います
ただ、感覚的に1日が6時間くらいに短縮されてしまうのは
とてもとてももったいないのですけれどね

今日の絵も時間泥棒に時間を盗まれながら描きました
この絵には、じつは猫がいるんですが。。。お気付きでしたか？
☆

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