イラストレーターにしもりちよこ の ど-も-のブログ

「双葉-その14-」

2/28のトコトコイラスト「双葉-その14-」です。

この絵は一部分のトリミングです。全体は
artWorks＞Tokotokoillustration-01（2006.02.01〜）>>>>
のページでご覧いただけます。

　　　　　◇　　◇　　◇

「双葉-その14-」

　　　ふたばじい　は、とうとうあきらめて
　　　『あらぬの実』を探すことにしました
　　　
　　　ところが、
　　　その実がどこにあるのか、
　　　ふたばじいはまったく知りません
　　　
　　　「お、おい。コ、コトとか申したな。
　　　　その『あらぬの実』というのはどこにあるんじゃ」
　　　
　　　「コトの村の山にある」
　　　
　　　「な、なんじゃ、はやくいわんか！
　　　　そ、そこまで案内せいよ。
　　　　わしがこんなひどいめにあったのも
　　　　おまえのせいじゃ」
　　　
　　　少年コトは、うん、とうなずいて
　　　『あらまほしの実』の殻をひとつ採りました
　　　
　　　　　◇　　◇　　◇

2月28日のトコトコイラストです。

コト少年のせいなんかじゃありませんよ(*_*)
まったく・・・何を言い出すのか、
よく聞いてないとあぶない、あぶない。

明日で
このお話はとりあえずおわります。

お話はさらにゆっくりとつづきます。
(^^)

　　　　　・　　・　　・

「双葉-その13-」

2/27のトコトコイラスト「双葉-その13-」です。

この絵は一部分のトリミングです。全体は
artWorks＞Tokotokoillustration-01（2006.02.01〜）>>>>
のページでご覧いただけます。

　　　　　◇　　◇　　◇

「双葉-その13-」

　　　ふたばじい　が『あらまほしの実』を持ったとたん
　　　いままで重かったタネも
　　　すべて小さくなり
　　　たいそう、らくになりました
　　　
　　　「なななな、なんと、
　　　　たすかった　かるくなった。
　　　　
　　　　はて、こうなれば、
　　　　わしが、わざわざ『わけのわからん実』のところに
　　　　いくこともない。」
　　　
　　　
　　　ところが、
　　　ふたばじい　がそういったとたん
　　　すべてのタネが大きくふくらみ
　　　たいそう、重くなりました。
　　　
　　　「わわわわ、お、おもい、おもい、おれる、おれる
　　　　『ああああ、あらぬの実』じゃな。いきます、いきます」
　　　
　　　ふたばじい　がそう言うと
　　　すべてのタネは、
　　　また、すーっとちいさくなりました
　　　
　　　　　◇　　◇　　◇

2月27日のトコトコイラストです。

お話をこうして文字にしながら思うのですが
文字でどこまで表すか、
その加減がとてもむずかしいです。

絵を描くときのことでいえば、
多くを描いても言いたいことが伝わらなくなってしまいますし
必要なものを描いていなければ、やはり伝わりません。

で、お話も同様だと思うのですが
それが、なかなか・・・・(^^;;;;;;

設定したいっぱいのことがらがあっても
お話に書き表すのはそのほんの一部だけ。
多くのことは書かないままにすぎていきます。

むずかしい☆です。
そして、
おもしろい☆です。

お話はさらにゆっくりとつづきます。
(^^)

　　　　　・　　・　　・

「双葉-その12-」

2/26のトコトコイラスト「双葉-その12-」です。

この絵は一部分のトリミングです。全体は
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　　　　　◇　　◇　　◇

「双葉-その12-」

　　　すぐうしろにコト少年がいました
　　　
　　　「なななな　なんでそんなことをしっとる
　　　　おまえはなんじゃ」
　　　
　　　「コトはコト。
　　　　ばあば　は、言うの
　　　　“あらまほしこと　くさにて実り　おんみにへんべん”」
　　　　
　　　「なななな、なんじゃそりゃ」
　　　　
　　　「『あらまほしの実』は
　　　　聞いた未来をじつげんする種をやどして、
　　　　言った人にかならずとどけるの」
　　　
　　　「どどどど　どうしたらそれをはばめるのじゃ？？
　　　　ばあば　は、何か言っとらなかったか？？」
　　　
　　　「“あらまほしの実に　あらがふものは　
　　　　　『あらぬの実』のもとへ　くさの玉　具しもていくべし”
　　　　　
　　　　あのね、未来の“じつげん”をこばみたいばあいは、
　　　　『あらまほしの実』に残っているタネをもって、
　　　　『あらぬの実』のとこへいくの」
　　　
　　　「そそそそ、そうか、
　　　　この、折れた実に1つ残っているタネじゃな。
　　　　よし、これはわしがいただくぞ」
　　　　
　　　　　◇　　◇　　◇

2月26日のトコトコイラストです。

ふたばじいさん意外に素直に従います。
それほどに必死です。

自分の巻いたタネ　上手に刈り取れるかな？・・・・(^^)

お話はさらにゆっくりとつづきます。
(^^)

　　　　　・　　・　　・

「双葉-その11-」

2/25のトコトコイラスト「双葉-その11-」です。

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　　　　　◇　　◇　　◇

「双葉-その11-」

　　　ひさしぶりのおひさま
　　　ひさしぶりのくうき
　　　
　　　重いたねを葉からとろうと
　　　土の中から出てきた
　　　ふたばじい
　　　
　　　どんどん、葉っぱにしみ込んでいくようで
　　　ぜんぜん、たねはとれません
　　　
　　　「そのたね、とりたいの？　なんで？」
　　　
　　　「だ・だれじゃ？　どこでしゃべっとる？」
　　　
　　　「そのたね、じいじの言った未来を“じつげん”するの。
　　　　どうしてとりたいの？」
　　　
　　　「ろくでもない未来にきまっとる。そんなものはいらん」
　　　
　　　「でも、じいじの言った未来でしょ？」
　　　
　　　　　◇　　◇　　◇

2月25日のトコトコイラストです。

ふたばじい　です。
はじめまして　です。

口からでまかせ
いいたいほうだいの
好き勝手じいさんです(^^;

これも擬態（ぎたい）・・・というのでしょうか・・・
若葉のフリしていたけど
実は、じじい・・・いえ、じいじ。

お話はさらにゆっくりとつづきます。
(^^)

　　　　　・　　・　　・

「双葉-その10-」

2/24のトコトコイラスト「双葉-その10-」です。

この絵は一部分のトリミングです。全体は
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　　　　　◇　　◇　　◇

「双葉-その10-」

　　　となりの実がはじけて
　　　飛び散った種
　　　
　　　ふたばの上で
　　　どんどんおおきくふくらみます
　　　
　　　「おもい　おもい　おもい〜
　　　　おれる　おれる　おれる〜」
　　　
　　　
　　　おや？
　　　ふたばの周りの土が
　　　ほいっ　ほいっと飛んでいます
　　　
　　　誰かが穴を掘りはじめました
　　　
　　　
　　　　　◇　　◇　　◇

2月24日のトコトコイラストです。

植物のたねって
自分の植わる場所を
少しでも遠くに確保するために
さまざまな工夫をしているんですよね。

ツリフネソウのようにはじけることで遠くに飛んだり、
ひっつきムシ系で、
動物にくっついて適当な場所でぱらっと落ちて、そこで芽を出したり。
動物に食べてもらって移動したり。

なんてかしこいのでしょう〜〜と感心してしまいます。

お話はさらにゆっくりとつづきます。
(^^)

　　　　　・　　・　　・

「双葉-その9-」

2/23のトコトコイラスト「双葉-その9-」です。

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「双葉-その9-」

　　　“のろい”のまじょがやってきました
　　　「“のろい”は、いりませんか〜〜」
　　　
　　　はじけた種まみれになっている
　　　ふたばを見て言いました
　　　
　　　「あら・・・あなた。
　　　　ずいぶんたくさんの未来ねぇ・・・
　　　　だんだん重くなるからお気をつけあそばせよ。
　　　　ところで、“のろい”はいりませんか？」
　　　
　　　「ええええ？　まままま、まってください　りっぱなまじょさん
　　　　なにをおっしゃっているので？
　　　　わたしにはさっぱり意味がわかりません」
　　　
　　　まじょは、そうか　と理解して
　　　「あなた、ご存じないのね・・・たいへんね
　　　　“のろい”はいらないわね。ではまたね」
　　　
　　　と言って去っていきました
　　　
　　　
　　　　　◇　　◇　　◇

2月23日のトコトコイラストです。

魔女さん、
“のろい”なんて売らないで〜〜(^-^;

でも。。。。。。
もし、本当にそんな商品があったら
どうなんでしょう。

お話はさらにゆっくりとつづきます。
(^^)

　　　　　・　　・　　・

「双葉-その8-」

2/22のトコトコイラスト「双葉-その8-」です。

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　　　　　◇　　◇　　◇

「双葉-その8-」

　　　おおきなクマが
　　　空腹でいらいらしながらやってきました
　　　
　　　ふたばと、ふたばのとなりで大きくふくらんだ実を見て
　　　言いました
　　　
　　　「おなかがすいてもうだめだ。おまえたちを食べてもいいか？」
　　　
　　　「まままま、まってください　りっぱなクマさん
　　　　わたしなんてまだこんなちっぽけな若葉2枚ですが、
　　　　そちらの立派な実はたべごろできっとおいしいですよ」
　　　
　　　クマは、そうか、と理解して
　　　「ではおまえさんをいただくよ」
　　　
　　　クマの手が風船のような実にふれたとたん
　　　実は、花火のようにはじけて
　　　いろとりどりの種がとび散りました
　　　
　　　遠くの国にまで散るほどに
　　　つよいいきおいだったので
　　　たいそうおどろいたクマは
　　　とっとと逃げていきました
　　　
　　　
　　　　　◇　　◇　　◇

2月22日のトコトコイラストです。

クマさんかわいそうにびっくりです。
きっと、ふたばもびっくりしたと思います。

地味に育った小さなお花でしたが
種をとばすときには派手ですね。

お話はさらにゆっくりとつづきます。
(^^)

　　　　　・　　・　　・

「双葉-その7-」

2/21のトコトコイラスト「双葉-その7-」です。

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　　　　　◇　　◇　　◇

「双葉-その7-」

　　　仲良しツガイドリが
　　　やってきました
　　　
　　　気どって尾羽をふりふりしながら
　　　ふたばに言いました
　　　
　　　「わたしたちの巣に、なんとふさわしい葉っぱなの」
　　　
　　　「まままま、まってください　りっぱなトリさん
　　　　この葉をとられれば、わたしはそれで終わりですが、
　　　　お待ちいただければ、たくさん葉っぱをつけますよ」
　　　
　　　ツガイドリは、そうか、と理解して
　　　「ではたくさんの葉になったら、たくさんの葉をいただくよ」
　　　
　　　と言いました
　　　
　　　　　◇　　◇　　◇

2月21日のトコトコイラストです。

トリの中には
驚くほどおしゃれな種類がいるものです。
きれいな石で飾ったり、
きれいな羽で飾ったり
レイアウトにこだわりながら、
幾度も幾度もマイホームに手を入れるのです。
それはもう
人間顔負けのこだわり具合です。

このツガイドリの巣も
きっとこだわりの家ですね。

お話はさらにゆっくりとつづきます。
(^^)

　　　　　・　　・　　・

「双葉-その6-」

2/20のトコトコイラスト「双葉-その6-」です。

この絵は一部分のトリミングです。全体は
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　　　　　◇　　◇　　◇

「双葉-その6-」

　　　ふんっ　ふんっ　ふんっ
　　　草をくわえて、おおきなシカがやってきました
　　　
　　　いまにも踏みつけようとしながら
　　　ふたばに言いました
　　　
　　　「ここはわたしの道。おまえはじゃま」
　　　
　　　「まままま、まってください　りっぱなシカさん
　　　　冬になって草が枯れてあなたのゴハンがなくなる頃には、
　　　　きっとわたしの樹皮があなたのお役に立ちますよ」
　　　
　　　シカは、そうか、と理解して
　　　「では冬にはおまえをいただくわ」
　　　
　　　と言いました
　　　
　　　　　◇　　◇　　◇

2月20日のトコトコイラストです。

おおきなシカです。
こんなシカに踏まれたら、ひとたまりもありません。

どんどん未来の約束をしていく双葉。
いきあたりばったりにおかまいなしです。

お話はさらにゆっくりとつづきます。
(^^)

　　　　　・　　・　　・

「双葉-その5-」

2/19のトコトコイラスト「双葉-その5-」です。

この絵は一部分のトリミングです。全体は
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　　　　　◇　　◇　　◇

「双葉-その5-」

　　　どっどっすーん　どっどっすーん
　　　地響きとともに恐竜がやってきました
　　　
　　　地面といっしょに揺れている
　　　ぶるぶるのふたばをみて言いました
　　　
　　　「おまえうまい？　わし喰う」
　　　
　　　「まままま、まってください　りっぱな恐竜さん
　　　　わたしなんて、まだまだ食べごたえがありません。
　　　　あなたのお口に合うように、もっともっとりっぱになります」
　　　
　　　恐竜は、そうか、と理解して
　　　「いつかおまえ、わし喰う」
　　　
　　　と言って、また地響きとともに去っていきました
　　　
　　　　　◇　　◇　　◇

2月19日のトコトコイラストです。

飛び跳ねる恐竜です。
着地の際に地震がおこります。

むかし・・・地球上にも恐竜がいたんですよね〜・・・・・。
いまはそれを想像させる「骨」が残るばかりです。

お話はさらにゆっくりとつづきます。
(^^)

　　　　　・　　・　　・