9/7のデイリーイラスト「雨が沁みる」です。
この絵は一部分のトリミングです。全体は
artWorks>Dailyillustration-04(2005.08.14〜)>>>>
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◇ ◇ ◇
「雨が沁みる」
年月が
トタンの塀を
猫の道に変えました
ここにも
もうじき
ブルドーザーがやってきます
また
土が
無くなります・・・
◇ ◇ ◇
さて、昨日予告した通り、今日は「わたしが描いている間の時間」についてお話します
わたしは時間にルーズではありません
でも、描いている間は大変な時間音痴になります
たとえば、わたしは「普通の仕事」をこなすとき、
時間を小刻みに刻んで進めます
これは1分でやる
これは30分でやる
これは1つに30秒かかるものが100個あるから
全部を50分で終わらせる・・・・などなど
そしてその通りに進行できるんですから
時間の感覚はきちんと養われている“はず”なのです
ところが、絵を描くという行為を始めたとたんに
時間泥棒がやってきて、わたしはすっかり時間音痴になってしまいます
たとえば、さらっと描いて15分くらいたったかな? と
時計を見ると驚くかな1時間半経っている・・・あちゃ〜
しっかり時間泥棒にやられます、、、、
さすがに25年以上イラストレーターをやっているので
今ではこの時間泥棒の出現もあらかじめ想定しておきます
絵を描き始めるとほとんどかならず時間泥棒が時間を盗みますから
ぎりぎりの時間しかないで絵を描くのはたいへん危険です
落ち着いて絵に入っていくために
必要だと思う時間より6倍くらいの時間を用意して絵を描き始めることが必要です
わたしは12時間くらい飲まず食わず中断せずに
平気でじーっとずーっと描き続けます
時計は12時間分動きますが、
本人にとっては2時間くらい座って作業した・・・という感覚ですから
楽なもんです
ただ、何かの事情で中断した時は、ほとんどまず最初から描き直しになります
むかし、水彩で一度も紙を乾かすことなく一気に描きあげる、
という手法で描いていたころがあったのですが
コンピュータを使って描いている今でも
その時みたいに一気に集中して描いているわけです
時間泥棒があらわれるってことは、
それほど本人が夢中になっているということですから
たぶんとてもしあわせな時間だと言えるのだろうと思います
ただ、感覚的に1日が6時間くらいに短縮されてしまうのは
とてもとてももったいないのですけれどね
今日の絵も時間泥棒に時間を盗まれながら描きました
この絵には、じつは猫がいるんですが。。。お気付きでしたか?
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