見送り

5/8のデイリーイラスト「見送り」です。

この絵は一部分のトリミングです。全体は
artWorks＞Dailyillustration-03（2005.03.28〜）>>>>のページでご覧下さい。

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「見送り」

真っ青な空
一筋の飛行機雲
ひばりがさえずり
ショウリョウバッタがチキチキと飛ぶ

無事を祈り
空を仰ぐ

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そんな絵です。

一昨日・昨日・今日と女性の絵が3枚つづきました。
何枚描いても
「人」はむずかしいです。
絵から伝わるものが多すぎてむずかしい。
描く情報を省略して描けば伝わるものも減るので楽なのですが、
ある程度以上に描き始めると、とたんに難しくなり出します。

本当はその難しさはどのモチーフだって同じなんです。
ただ
「人」を描くのを難しい・・・と感じるのは
ご覧になる方がみなさん「人」に詳しいからなんです。
「サル」に詳しい方に見せる「サル」の絵はやっぱり難しい。
「植物」に詳しい方に見せる「植物」はやっぱり難しいんです。
微妙な変化でその人の正確や感情をキャッチされるので丁寧に描かないと、
乱暴に描いてしまうと伝えたいことがちゃんと伝わらなくなってしまうのです。

絵は光の現象を描き写すものではありません。
うつすことならカメラが得意ですからカメラに任せてしまって良いのです。
また、絵は正確に描けばよい絵になる、というものでもありません。
省いたり崩したり、無いものを描いたり、、、、、
　　意図的に正確にしないのはいいのですが
　　正確にしたかったのに出来ないのはヘタなだけです。
　　もちろんヘタなことは悔しいので上手くなるべく修行をつみます。
じゃあ描き写すものでないのなら絵って何なのでしょう。
絵は伝えるものなのです。
表現することなのです。
伝えたいものを伝えてこそ、その絵はいい絵になるのです。
伝えたくないことは伝える必要はありません。
だから必要のないものはできるだけ省いて省いて省いて描きます。
何を省いて何を描くか。
これによって絵は構成されています。

わたしが大学卒業直後に描いていた絵をご覧下さった絵のセンセイに
君の絵は老衰しているねと言われたことがありました。

そのまま老衰した絵を描き続けていたら
モチベーションを失ってしまって、今頃は絵筆を置いていたかもしれません。

その後わたしは一から歳を取り直して
初心者からのやり直しを何度も何度も繰り返しています。
昨日も初心者、今日も初心者
明日も初心者です。
あたらしい自分と出会うのが楽しいし
そうしていると昨日までの当たり前が、
急に珍しいことになったりします。

わたしはきっとまたあたらしい発見をします。
発見をするとわたしは変化します。
変化すると絵が変わります。
明日もきっと絵が変わります。

Comments

[投稿情報: ふるーる]

「また・・・会える」

何か大切なものと決別して・・・それでも瞳の中には強い意思を
感じました。

タイトルはモチロン違っちゃったけどこれは嬉しかった。

わたしはいつでも新しい変化したチヨコさんに会える。＾＾

そんなふるーるはしあわせです☆

[投稿情報: chiyoko]

ふるーるさん(^^)
わあおっ
そのタイトル、
まさにのものが候補の中にありましたよ!!!
すごいぞ、わたし(@_@)　（←ほめるのは自分かい）

だってかつてのわたしだったら（特にデイリーイラストでは安易に）
「見上げる」とかにしちゃってたんだもん（￣_￣）
でもふるーるさんのおかげで詩的なタイトルが付けられるように
なってるからほめるんだもん。（独り言でした）

このイラストの眼。
ちゃんと「たいせつなものと決別」してましたか！？
ふにゃあ〜〜うれしい。
それこそがわたしの描きたかったところでした。
キャッチして下さってありがとうございます〜〜☆

でも、永遠の別れじゃないっていう加減。
びみょうなんですよね〜〜。ほんと。

しあわせと言ってくださってありがとうございます〜(T_T)
見守っていただけるわたしは、
そうとうにしあわせ者です〜!!!

[投稿情報: ふるーる]

わあ～～～～っっっ！！！

ほんと？ほんと？ほんと？

すっごい！

すごいぞ、わたし。＾＾

ええ、ちゃんと、しっかりその眼が語っていましたよ。

チヨコさん、すばらしい～～！！！

[投稿情報: chiyoko]

えへっ（￣＾￣）←ハナが上向き
ふるーるさん、ありがとうございます☆