4/6のトコトコイラスト「双葉 第2章-その3-」です。
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artWorks>Tokotokoillustration-01(2006.02.01〜)>>>>
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◇ ◇ ◇
「双葉 第2章-その3-」
ふたばじい と 少年コト と 小竜 が
とんがり岩が立ち並ぶ斜面をあるいています
「いいい、岩、岩、岩じゃ。
こんな岩では登ることもできん。
それに、この延々と続く上り坂、なんとかならんか。
おまえの村はまだなのか。
だいたいわしは樹の精じゃ。歩くようにはできとらん。
もうだめじゃ、ああ、もういやじゃ。」
不平不満たらたらのふたばじいに コトが言いました
「じいじ、がんばって。じいじの未来がじいじの言ったとおりになってもいいの?」
「いいいい、いやじゃ、あんな、くちからでまかせを言ったものが
現実になって良いわけがない。
ああ〜〜理不尽じゃ、はあ〜〜理不尽じゃ」
ふたばじいは、どんどん、どんどん不満を言います
はぐれないようにいつもコトと小竜は綱を持っています
その綱の端を小竜に渡して自由自在に飛ばせたコトに
ふたばじいが言いました
「おおおお、おい、いいのか?小竜が逃げるかもしれんぞ。」
「ここは小竜からは見晴らしが良い。ドコに飛んでもコトを見つけてくれる。
それに、じいじは光って目立つ。だいじょうぶ。」
そう言ったコトの声に呼応するように
小竜が高い声で鳴きました
「ケーーーーーン」・・・・・・・・・
ところどころのとんがり岩の先端に、
美しい星晶(せいしょう)の結晶が輝いていました
◇ ◇ ◇
4月6日のトコトコイラストです。
ふたばじい、いつまでがまんできるでしょう。
555年も生きてきて、こんなに長い間おとなしくしていたことは
きっと一度もないのでしょうね。(^^;
どうも、歳をとれば悟りを得る......ということでは.....ないようです。。。
ふたばじいの苦難の旅はつづきます。
どうぞ、あたたかくお見守りください。
(^^)
●
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・ ・ ・
い、岩じゃ、岩だらけじゃあ~~~!!!
不満たらたら言い続けてもなんとか歩いていますね、じいじ。
555年目の新しい出来事にもしかしたら
知らない間に楽しみを見つけてるのかもね。
>小竜が高い声で鳴きました
「ケーーーーーン」・・・・・・・・・
小竜の声を初めて聞きました。
キジみたいな声をしてるね。
投稿情報: ふるーる | 2006-04-09 13:00
☆
ふるーるさん☆
ありがとうございます〜☆
うふふ、
新しい楽しみの発見っていいですね〜〜。
新しい楽しみを発見できると、ほくほくたのしくなりますよね。
はい、お初の鳴き声
小竜の声、辺り一面に響きました。
投稿情報: chiyoko | 2006-04-09 17:12