「双葉 第3章-その9-」＜手負いのコト＞

9/18のトコトコイラスト「双葉　第3章-その9-」です。

この絵は一部分のトリミングです。全体は
artWorks＞Tokotokoillustration-01（2006.02.01〜）>>>>
のページでご覧いただけます。

　　　　　◇　　◇　　◇

「双葉　第3章-その9-」

　　　
　　　『さだめの旅』を終えて、コトが戻ったと巫女に教えられ
　　　ふたばじいは　あわてて神殿にもどります
　　　神殿前には、手負いのコトと　泣いている小竜・・・
　　　
　　　「いいい、いったいなにがあったのじゃ」
　　　ふたばじいの問いかけに　近衛のじいじがこたえます
　　　
　　　「ご承知の通り『あらぬの実』をねらって賊が侵入しておりました
　　　　この村の入り口の少し手前で　賊をとらえましたのじゃ
　　　　わしら近衛隊と合流されたコト皇子と、いつも村を守ってくれている竜たちが共に戦い、
　　　　いくさはすぐに我が隊の勝利・・・しかし・・・・・、
　　　　隠れていた残党の矢が　小竜をねらい　それに気付かれたコト皇子が　
　　　　小竜を守られ　皇子ご自身が毒矢に・・・
　　　
　　　　『さだめの旅』はどうしてもお一人で村まで戻らなければならぬ、、、とおおせになるので
　　　　お手を取らない約束の上、わしがお供をして参ったのです・・・
　　　　そしてここへ到着されたとたんに　たおれられ　ご覧の通り　急しつらえで治療中です」
　　　
　　　「じいじ・・・・　神殿の一番奥に『あらぬ草』があるの・・・　すぐに行こう・・・・」
　　　
　　　「いいい、いや、なななな、なにをいうておる・・・なにもそんなに急がんでも・・」
　　　
　　　コトの心の声：《ううん・・・時間がないの
　　　　毎年、9の月の新月の日に『あらぬの実』がはじけるの・・・
　　　　今日がその日　もう一刻の猶予もないの・・・》
　　　
　　　「お供の許されなかった『さだめの旅』は、もう無事に終えられたのじゃ。
　　　　ここからはご一緒しますぞ、お一人では行かせませんですからな」
　　　と、近衛のじいじが共を申し出ます
　　　
　　　「これも　また　さだめかの・・・」
　　　目を閉じて　ばあばが　しずかにつぶやきました・・・
　　　
　　　　　◇　　◇　　◇

9月18日のトコトコイラスト「双葉　第3章-その9-」です。

最初にアップした日には「ここは大事な場面だと思うと
　文章を簡略にできなかったのですよね〜〜」と書いていましたが
落ち着いて読み直しながら大幅にカットいたしました(^^;

イラストの方も、普通サイズの絵と、アップにしたものと2枚載せました。
なんせ、ずーーっとマスクをかぶっていたコトが
はじめて素顔を見せてくれた記念すべきシーンですからねっ(^^)

お話しは、まだまだゆっくり続きます。
また、是非いらしてくださいね(^^)
●

※なお、「双葉」のお話を最初からご覧下さる場合や、
　前のお話をもう一度読み返して下さる時は、
　これまでのお話をはじめからまとめてご覧いただけます。
　ここをクリックしてください>>>>
　一番下からお話がはじまります。

　　　　　・　　・　　・

Comments

[投稿情報: 花梨]

物語も佳境ですね〜。
コトがこんなに愛らしい少年だったとは。。。！

つ、つぎが早く読みたいです。

[投稿情報: chiyoko]

☆
花梨さん☆

こんにちは〜〜(*^_^*)

そそそ、そうなんです。
もう、ものがたりはすっかり佳境にはいりました(^^)

うわーいっ
花梨さんにコトのご感想を前向きにいただけてうれしいです〜〜♪
ようは、前振り38枚あって39枚目でようやくコトの姿が登場したわけで、
出てきたらなんだ〜がっかり・・・だとつまらないじゃないですか.....(^^;
なので、わたしとしては、ご覧下さるみなさまが、どういうご感想をお持ちになるものなのか....どきどき・どきどき・・・(O_O)・・・なのでありました(^-^;
（まだどきどきですが.......）

花梨さんのこのメッセージは、ご好評いただけたとおもっちゃっていいでしょうか(*^_^*)
♪♪♪♪
勢いいただいて、またまたつぎ描きますので、ぜひぜひご覧下さいね〜♪

[投稿情報: ふるーる]

一気に読ませていただきましたぁ～(^O^)
いやぁ～読み応えおおありでした。

読んでいるうちにコトの心の声が聞こえたような気がしたよ。

じいじもますますいい人（？）になっちゃったみたいで・・・

それはコトとかかわった人はみんなそうなっちゃうのかなぁって
思ったしだいです(^・^)

そして～マスクをはずしたコトのなんて美しいこと。

[投稿情報: chiyoko]

☆
ふるーるさん☆

読み応えありましたかっっっ
てへへ(^◇^;)
お読みいただけてほんっとにうれしいです、ありがとうございます〜〜。
そしていつも忘れずメッセージもくださって♪ありがとうございます。

メッセージ無しでお読みいただくだけでも、わたしはとってもとってもうれしいのですが
こうしてひとこといただけると、これはまた格別です〜〜♪　

じいじは、面倒くさがり屋さんなのと無責任なところが玉にきずなんですよね〜(^^;
でも一緒にいるコトがあまり何に対しても真摯で一生懸命なので
少なからず影響を受けているようですね・・・はい(^^)
とくに、勝手に自業自得でふたばじいがしでかしたことの後始末につきあってくれているというのに、
とっても一生懸命にしてくれるので、も〜〜コトには一目置いているようです(^^)

えへへ〜〜
コトを美しいって言ってくださって〜〜
ありがとうございます〜〜(*^_^*)
（現在、作者こおどり中）