8/6のトコトコイラスト「双葉 第3章-その3-」です。
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◇ ◇ ◇
「双葉 第3章-その3-」
兵隊相手にふたばじいを解放するよう
交渉するコト
そこへ
立派な老人がやってきました
老人:「おまえたち、どうした?
なんだ、子供の若僧と老人の妖精ではないか、
われわれが追っている賊ではないぞ。はなしてやりなさい」
兵隊:「はは!!!」
老人:「旅のお方、気をつけて参られい・・・あっ?」
コトの心の声:《じいじ!!!!!、しっ!!》
コトが思わず心の中で叫んだ声・・・
ふたばじいにだけ 聞こえました
ふたばじい:「なんじゃ? わしは何もいっとらんぞ??」
コトの心の声:《うん、じいじに言ったのじゃないの・・・》
そして次にふたばじいには
こんな老人の心の声が聞こえました
老人の心の声:
《コ・・・・コト皇子!!!
コト皇子ではありませんか!!!
おお・・・・!! よくご無事にお戻りで!!
『あらまほしの実』の粉・・・
ご無事に採取されたのですな!!
ああ、よかった、よかった!!!・・・・》
そしてその老人はふしぎな言葉を発しました
老人:「運命(うんめい)を 服(ふく)せし美僧(びそう)の 帰巣前(きそうまえ)
祝(ほ)くも 憂(うれ)うは ほととぎす」
ふたばじいにはちんぷんかんぷんです・・・
しかし、それを聞いたコトは
持っていた1本の枝を老人に差し出しながら
しずかにこう言いました
コト:「恩光(おんこう)の 巣箱(すばこ)に へびと ききとめる
逸り気(はやりぎ)抑(おさ)え この枝(え)に託(たく)す」
そして一礼するとふたばじいをつれて立ち去りました・・・・
老人は・・・
コトの姿が見えなくなるまで見送ってから
ぽかんとしていた兵隊2人をつつきながら
ほくほくとうれしそうに
隊に戻っていきました・・・
◇ ◇ ◇
8月6日のトコトコイラスト「双葉 第3章-その3-」です。
コトを知る人物がようやく登場の今回のお話しです。
この老人、
次回の予告みたいになってしまいますがご説明してしまいますと、
コトの教育がかりをしてくれていた
近衛のじいじ、という老人なんです。
コトが幼少の頃から、文武両道をたたき込んでくれた恩師です。
さて、この老人の発した言葉を訳しますと・・・
「さだめをしたがわせて、うつくしい僧が、巣(故郷)に戻られるところだ
良い結果を期待して祝いの言葉を唱えるも、わたしが心配なのは
留守の巣(故郷)にホトトギス※のように入り込んだ賊がいるといううわさです」
※ ホトトギスやカッコウは自分とは異なる種の鳥の巣に卵を産みつけ、
巣の持ち主に自分のヒナを 育てさせる
これを普通に近衛のじいじにしゃべってもらうと
「僧に扮したコト皇子・・・。
『あらまほしの実』の殻の粉を入手するという
代々皇子に課せられた大変難儀な運命の試練・・・
無事に終えられてのご帰還なのですね。
じいはとても誇らしく、うれしく思います。
しかし、コト皇子、お留守中に村にあやしい賊が入ってしまったようです。
どうかくれぐれもお気をつけ下さい。」
と言っているのです。
コトはそれを理解し返歌を送ります。それを訳すと
「恩光※を受けるあの巣(故郷)にへび(賊)がいると教えくれているのですね・・・
しっかり聞き、心にとめました
早く行って村を守りたい....と気持ちは焦りますが、
その気持ちを抑えてこの枝《この枝=近衛》に託します」
※ 恩光とは、ありがたい光、春の光、君主の恵の例え
となります。
これを、コトに普通に話してもらいますと、こう言っているのです。
「近衛のじいじ、コトの村に賊がいるの?
ああ、はやく行って村人を守りたい・・・
だけどコトは『あらまほしの実』を届けなければ・・・
そしてじいじと『あらぬの実』のところに行かなくては・・・
だから、近衛隊長であるじいじ、
村のこと....よろしく....!」
コトの身分を兵隊たちに知られないように
短歌と枝に秘めて会話をしたのでありました。
ああ、、、内緒話ってなんてめんどくちゃいのでしょう〜〜(^-^;
というわけでお話しは、まだまだゆっくり続きます。
また、是非いらしてくださいね(^^)
●
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一番下からお話がはじまります。
・ ・ ・
ちよこ殿。
なにも詫びる必要はないぞよっ。
そなたのペースでトコトコやるのだ。
『間が空いてしまった。』と思っておるのは、
そなただでであろう。
しかも、みな寛大な心の持ち主じゃ。
その事を良く心に命じておけ。
あ、いや、その、
命じておいてくださいませまし!!
m(_ _)m
投稿情報: Jareth | 2006-08-06 06:25
心の声と短歌、いいですね。物語にグッと空間が広がるような気がします。
これは何かと思わせる…う〜ん、うまいなァ。(^.^)
投稿情報: sekine | 2006-08-06 09:21
コトにはやっぱりこんな立派な近衛のじいじみたいな人がいたんだね。
まえまえから只者ではないと思っていたよ。
何事にも動じない聡明さ、凛々しさ。
ああ、惚れちゃいますぅ^^
投稿情報: ふるーる | 2006-08-06 12:50
☆
Jarethさん☆
コメントありがとうございます(^^)
“Jarethじいじ”の暖かいお言葉、
とてもうれしいです。
寛大なお心のみなさまにもほんとうに感謝です(T_T)
♪
そのお言葉を肝に銘じて
トコトコがんばりますね〜〜(^^)
投稿情報: chiyoko | 2006-08-06 14:56
☆
sekineさん☆
コメントありがとうございます(^^)
短歌づくりむずかしいです・・・・(・_・)
うわい、
お褒めいただいて恐縮です。
ありがとうございます〜〜(*^▽^*)ェ
物語展開しますので
また見にいらして下さいませ(^^)
投稿情報: chiyoko | 2006-08-06 14:58
☆
ふるーるさん☆
コメントありがとうございます(^^)
はい、いたんです。
それはもう厳しく仕込まれたみたいです。
でも実はコトの教育係は
近衛のじいじだけではなくて.......(^m^)
ふるーるさんに惚れちゃっていただいて
コト超よろこんでます♪
ありがとうございます(^^)
投稿情報: chiyoko | 2006-08-06 15:00
物語のスケールがぱあっと広がって
まだまだこの先何かあるぞっと
わくわくしますね〜。
ゆっくり続きを見せてください!
楽しみだ〜!!
投稿情報: 花梨 | 2006-08-06 18:40
☆
花梨さん☆
コメントありがとうございます(^^)
うきゃ♪
そんなふうに言っていただけるとうれしいです〜〜
花梨さんのおっしゃるとおり
まだまだこの先何かあります(^-^;
お話しをつくるとほんといろいろ勉強になります。
また、こうして自分でつくっていると
ほかの方がおつくりになった物語がいかに良くできているのか
痛感し、感動してしまいます(-_-;)
ありがとうございます、
ぜひぜひ、また見てやってくださいませ〜(^^)
投稿情報: chiyoko | 2006-08-06 21:34
そういう内緒話って素敵。
短歌で想いを伝えるなんて...いいな~やってみたい。
でも私だったら、全く違う意味に理解してしまいそうだけど(笑)
chiyokoさんのぷーさんは色々な場所へ旅をしているのね。
きっとみんなの心をウキウキさせているんだろうな~
シロノアール、大正解!(^。^)v
投稿情報: 湖 | 2006-08-07 19:48
☆
湖さん☆
こんにちは。
コメントありがとうございます(^^)
問題はそこですよね。
いくら短歌に意味を込めても、相手に伝わらないのでは話になりませんものね〜〜....(^-^;
だから、きっと
「いつものあれ」、とか「あのときのつづき」みたいな
お互いの意思疎通の図れるルールがあると
息のあった内緒話のおもしろい掛け合いができるのでしょうね(^^)
はい、プーさんはただいま静岡は浜松をご旅行中です☆
わたしもプーさんにくっついて行って、日本一周旅行したいです.....っっ
わ、ほんとに???
「シロノアール」というパンの名前のお話しを
別のところで湖さんとしていたんですよね。
で、わたしが、
日本語の「白」と、フランス語の「ノワール=黒」で
「白黒」っっていう意味じゃないですよね〜〜?まさかですよね〜〜、、、、
と言っていたんですよね(^^)
正解でしたか!!
わお♪ なんだかいいぞ、うれしいです〜〜(^^)v
投稿情報: chiyoko | 2006-08-08 02:59