まいごちゃんがのっていた車を運転していた人は
こんな人だったのだ
ある日、まいごちゃんは
門の外にきれいな花が落ちているのを見つけた
花を拾おうと門の外に出たら
知らないおじさんが話しかけてきた
「おじょーさん、おじょーさん
電話ですよ〜〜、
おじさんからです、緊急ですよ〜〜」
なんだろうと思って
まいごちゃんが電話に出ると
電話のむこうから聞こえる声は
まいごちゃんのだいすきな
おじさんの声にそっくりだった
すっかりまいごちゃんは
本物のおじさんだと信じてしまった
そのおじさんそっくりの人から
「いま電話を渡した人は
おじさんのともだちだから大丈夫だよ
そのひとといっしょに車に乗って
いまおじさんのいるところに来てほしいんだ
いますぐにね」
と言われたから…
いつもいつも「知らないひとに
ついていっちゃいけないよ」と
おじさんから言われていたのに
まいごちゃんは
知らない人の車に乗ってしまったのだ
カンちゃん
「えっ…
それって
つまり……
“おれおれ詐欺誘拐”ってこと…????」