サンちゃんとリーテ（日々のつぶやき）

「もりのおばあさんからの メールがとどいた」（20）

　つぶやき谷に
　もどってきた翌日
　おばあさんから
　さっそく
　テストのメールがとどいたよ
　
　とっても楽しかったって
　逢えてうれしかったって
　電話とメールもとてもうれしいって
　おばあさんのお家の
　木のいい香りがただってくるような
　やさしいメールがとどいたよ
　
　そして最後に
　「モリノばあ　より」
　って書いてあった
　
　


　［クロちゃん　ふたたびのたび　［完］］

「あいたいひとと あえた はなしたいひとと はなせた」（19）

　たいへんだ
　きがつくと
　あっというまに
　じかんが　いっぱい　すぎている
　
　たのしいじかんは
　すぐ　すぎる
　
　ぼっちゃんが　
　かえらなきゃいけないじかんに　なっちゃった
　帰りは
　ぼくとトキもみんなと
　いっしょに帰る
　
　ぼく
　あいたかったひと（もりのおばあさん）にあえた
　はなしたかったひと（もりのおばあさん）と
　おはなしできた
　
　これからは電話やメールで
　おはなしできるようになったし
　これからも（ぼっちゃんのじかんのあるときならば）
　あえるようになった
　
　あっというまに
　じかんはすぎてしまうけど
　ひとつ　ひとつ
　ていねいに
　しあわせのじかんをつなげよう
　
　またくるね　おばあさん
　げんきでね　おばあさん
　
　

「ぼくの大切なみんなが とびだしてきた！」（18）

　ぼっちゃんを先頭に
　リーテと　おっさんと　カンちゃんと　サンドロが
　つながって　とびだしてきたよ
　とびだしてきたよ♪
　
　クロちゃん
　
　・おばあさん！
　　ごしょうかいします♪
　　かれらが
　　ぼくの大切なみんなです！！
　　（ブルーマだけは、学校なのでいないけど…）
　
　

「家中のクッションを しきつめて」（17）

　「もうすぐいくからな〜」
　と、サンちゃんからの電話をうけて
　
　いまか　いまかと
　ワクワクして待つ
　クロちゃんと
　トキと
　もりのおばあさん
　
　クロちゃん
　・ぼっちゃんが
　　みんなをつれて
　　きてくれるんだよ
　　うれしいなぁ♪
　
　もりのおばあさん
　・おまえさんの
　　たいせつな　おともだちが
　　絵から飛び出すんだろう？
　　メガネをかけないと
　　飛び出さないんじゃないのかい？
　
　
　クロちゃん
　・え？メガネ？？
　　…あ
　　…いえ
　　あいまっくす　とか
　　そういうとびだすじゃなくて
　　ほんものが
　　とびだしてくるんですよ…
　


 

「びるぼっちゃんが描いた みんなの絵」（16）

　クロちゃんは
　おばあさんの家に　かけてもらおうと
　1枚の絵を持ってきた
　
　額（がく）は
　荷物になってしまうので
　こっちに来てから　つくった
　クロちゃんのてづくり額
　
　クロちゃん
　・この絵はね
　　びるぼっちゃんが
　　描いてくれたんです
　　
　　ぼくね
　　ぼくのたいせつな
　　みんなをおばあさんに
　　ごしょうかいしたいんです
　
　

「おっさんと サンちゃんの電話」（15）

　サンちゃんが
　おっさんと電話中。
　
　・おう
　　おっさんか？
　　どもども
　　いそがしいとこ
　　わりーなー
　
　　やっと　くろすけが
　　ばあさんちに　着いたみたいなんで
　　そっちの様子を　きこうと思ってよ
　
　　え？
　　ちょうどいい？
　　そりゃよかった
　　こっちは　いつでもいいぜ
　
　　おう。
　　んじゃ　くろすけに
　　そう言っとくわ
　
　

「あのね おばあさん あのね」（14）

　あのね…
　おばあさん
　ひとり住まいだから
　病気になっていないかな…とか
　けがして動けなくなっていないかな…とか
　何かで困っていないかな…とか
　とっても心配だったんだ
　
　だからね
　これ
　携帯電話
　電話線がひいてなくても
　つながるんだよ
　
　あのね　
　ここ　こうして押すんだよ
　そうすると
　僕たちの電話につながるからね
　
　あのね　メールも打てるんだよ
　こうやって　こうやって…
　
　それからね
　おばあさん
　あのね…
　
　

「もりの おばあさんの家を MAPに記録」（13）

　今回は
　ずいぶん　たいへんな
　道のりだったけど
　つぎに来るときには
　地図で　ばっちり　わかるから
　もう　だいじょうぶ！！
　
　

　※　くろすけ　=　サンドロがクロちゃんを呼ぶときの呼び名
　

「いつもとちがう朝のできごと」（12）

　おばあさんは
　いつもの朝とおなじように
　ニワトリのたまごを
　とりにいこうと
　外にでた
　
　ところが　今朝は　
　いつもの朝とは　ちがうできごとが　
　待っていた
　
　そとには
　トキとクロちゃんが待っていた
　
　・おばあさん　
　　おはよ〜〜っっっ！！！
　　ぼくたち　おばあさんに
　　あいにきたよ〜〜！！！
　
　・まあ　まあ　まあ♪
　　よくきたねぇ
　　よくきたねぇぇぇ
　
　おばあさんは
　ふたりの訪問に
　おおよろこび
　なんどもなんども
　だきしめた
　
　

「もりのおばあさんのいえに ぶじ とうちゃく」（11）

　
　クロちゃんとトキは
　ようやく
　もりのおばあさんのいえに
　とうちゃくした
　
　くらくなってから出発したので
　ついたときには
　おばあさんの　いえの　あかりは　消えていた
　
　クロちゃん
　・おばあさんは　もう寝ているみたいだね
　　ぼくたちも　そのあたりで
　　ひとねむりしよう
　
　おばあさんの　いえからたちのぼる
　暖炉ののこりゆげに
　とてもあんしんした
　クロちゃんだった

　
　

「夕方になると星のようにひかる家をしりませんか？」（10）

　フクロウは
　お弁当をぺろりと平らげて
　クロちゃんのお願いとはどんなことか？　
　ときいた
　
　クロちゃん
　・この森のどこかに
　　夕方になると
　　光る場所があるはずなんです…
　　しりませんか？
　　夕方に
　　星のように
　　あかるく光る家…
　　フクロウさん
　　しりませんか？
　
　フクロウ
　・おほー
　　おほー
　　おいしそうなキミが言っているのは
　　あそこのことね
　　ほーほほほ
　
　クロちゃん
　・知っているんですか！？
　　あの…そこへ連れて行ってもらえませんか？
　　
　
　フクロウは
　クロちゃんとトキを乗せて
　おばあさんの家まで
　飛んでくれることになった
　
　


 

 

「おいしそうな おきゃくさま」（9）

　クロちゃんに　ぜひ
　フクロウのところにつれていってほしい
　とたのまれて
　ハクチョウは
　クロちゃんとトキを
　フクロウの木に
　つれてきてくれた
　
　ハクチョウ
　・ほんじゃ
　　わたしはこれで…
　　オニーサンたち
　　たべられないでねぇ〜
　　おたっしゃでねぇ〜
　　
　
　フクロウ
　・おほーおほー
　　まあ　まあ
　　ずいぶんと
　　おいしそうな
　　おきゃくさま…
　　おほーほほほほー
　
　クロちゃん
　・いえ、た、たいして
　　おいしくないと思います
　　あの…よろしかったら
　　ぼくとトキのお弁当を
　　さしあげます
　　これはほんとにおいしいです
　
　　すみません　じつは
　　おねがいがあるんです
　　ぼくの
　　お願いをきいてもらえないでしょうか…
　　
　　いぜん　おせわになった
　　もりのおばあさんに
　　どうしてもあいたいんです…
　

「空から見てみたら…」（8）

　ハクチョウの　せなかにのって
　とんでみたら…
　
　空から見た森は
　あまりに　広くて大きくて
　クロちゃんもトキもびっくり！
　
　空から見た森は
　どこもかしこも
　木・木・木！
　木しか見えなくて
　クロちゃんもトキもびっくり！
　
　
　空から見れば
　おばあさんのおうちの
　やねが見えるかと思ったけれど
　ぜんぜん見えそうにありません
　
　こんなに広くては
　およその方向がわからなければ
　おばあさんのおうちは
　まったく
　みつかりそうにありません
　…
　
　絶望的に思えたそのとき
　クロちゃんは
　いいことをおもいつきました！

「ハクチョウが はなしかけてきた」（7）

　クロちゃんと
　トキが
　今日の分のお弁当を
　たべはじめたら
　ハクチョウがはなしかけてきた
　
　
　ハクチョウ
　・ちょっとちょっと
　　オニーサン
　　オニーサン
　　いいもの　めしあがってますねぇ
　　いいですねぇ
　　
　　さっきから見てましたけどね
　　「家」をさがしてんですか
　
　　よかったら
　　空から　おさがしになりますか？
　　そのかわり
　　そのいいものを
　　すこしわけて　くれませんかね〜〜
　　えっへっへっ
　
　

「カエルにも きいてみた」（6）

　クロちゃんは
　森で出会う
　いろんな生き物たちに
　ききました
　
　クロちゃん
　・もりのおばあさんのお家が
　　どこにあるか知りませんか？
　
　カエル
　・森のおばあさんって
　　だれのことケロ？
　　“物知り大木”のことケロ？
　
　クロちゃん
　・ううん
　　木じゃあないです
　
　カエル
　・ふうん
　　じゃあ　あの
　　よぼよぼやまネコのことケロ？
　
　　クロちゃん
　・ううん
　　やまネコじゃあないです
　
　カエル
　・わかんないケロ
　　けーろケロ
　
　


　=ちよこより=

　昨日は、
　急な貧血（？）で、半日ねこんでしまい
　つぶやきをおやすみしてしまいました(^^;
　ひあ〜まいりました。
　でも、もういまはすっかりげんきです☆
　
　「掲載をおやすみします」の
　おしらせもできなかったので
　ほんとにごめんなさい。
　
　ゆるゆると、クロちゃんの旅はつづいています(^^;
　
　はなしはかわりますが、
　いよいよ　あいぱっどの
　予約がはじまりましたねぇ
　ええ！
　まちろん、もうしこみますとも〜〜♪
　(∩.∩）

「おばあさんの家をしりませんか？」（5）

　クロちゃんは　声に出して
　おしゃべりすることはできない
　でも、
　人の心の声を聞くことができるし
　相手の頭に直接話しかけて
　会話もできる
　
　クロちゃん
　・もりのおばあさんのお家って
　　どこにあるか知りませんか？
　
　ゴリラ
　・森のおばあさんって
　　だれのことだ？
　　あの長生きのカメのことか？
　
　クロちゃん
　・ううん
　　さがしているのは
　　カメさんじゃあないんです…
　　
　
　ゴリラ
　・そうか
　　ざんねんだが
　　おれあ　しらねぇな…
　
　

「地図のない旅」（4）

　ぼくは　以前
　“たいせつなもの”をさがす
　たびにでた
　
　そのときぐうぜん出会った
　もりのおばあさん
　
　ぼくは
　おばあさんに
　あいにいく
　
　おばあさんに
　お礼をするんだ
　
　でも
　おばあさんの家までの
　地図はないのだ…
　
　まずは
　以前の旅と同じように
　森に向かって
　どんどん行こう
　
　

　以前の旅のものがたり「たいせつなものはどこにある」は
　こちらで見てくださいね＞＞＞

「クロちゃんのおねだり」（3）

　旅立つ前に
　クロちゃんは
　みんなに“おねだり”をした
　
　みんなよろこんで
　“おねだり”をきいてくれた
　
　クロちゃんの“おねだり”は
　
　1台の　新しい携帯電話
　2人の旅のお弁当
　1枚の絵
　　そして
　1つの約束だった
　
　

「とつぜんの旅立ち宣言」（2）

　クロちゃんが
　とつぜん　たびにでるって
　びっくり大宣言！！
　
　

「あいたいひとに あわなくちゃ はなしたいひとと はなさなくちゃ」（1）

　
　たいへんだ
　きがつくと
　あっというまに
　じかんが　いっぱい　すぎている
　
　ゴールデンウィークがおわっちゃう
　なんてレベルじゃない
　ゴールデンウィークが
　なんども、おわっちゃっている…
　
　そうなんだよ
　いまきがついた
　
　ぼくは
　きっと
　もっといろいろ
　するべきことがあったんだ
　…
　

　たとえば
　“ちょっときばあ”さんに
　“じかん”っていうもののこと、
　いろいろ　きいてみればよかったんだ
　
　たとえば
　“クレクレ”に
　どうしてそんなに　いろんなものがほしいの？って
　きいてみればよかったんだ
　
　ぼく
　“きけるときがあった”のに
　ききそこねちゃったんだよ
　
　“きいておけばよかった”のに
　ききそこねちゃったんだ
　
　でもさ
　すぎてしまった日のこえは
　もう　きけないけど
　いまからのこえは
　きけるんだから…
　
　ぼく
　あいたいひとに
　あわなくちゃ
　
　はなしたいひとと
　はなさなくっちゃ