サンちゃんとリーテ（日々のつぶやき）

「情報とは げに難きかな」

　
　　　言ったほうは
　　　はずみで口にした
　　　たあいのないひとことなのに
　　　
　　　受けとめたほうは
　　　大切なひとこととして
　　　心に残す
　　　
　　　情報とは
　　　じつに
　　　奥が深いものだなぁ〜〜
　　　……
　
　
　

　

　

　　　サンドロとマシマス　［完］

「マシマスからの手紙」

　　　数日後
　　　マシマスからの
　　　写真と手紙を
　　　びるぼうが届けてくれた
　　　
　　　『それがしは今
　　　　かつて見たこともない
　　　　膨大な情報・情報・情報の中に埋もれて
　　　　大興奮の大幸福でごじゃる』
　　　
　　　『それがしが今まで生きてきたのは
　　　　ここに来るためだったと
　　　　さとったでごじゃる』
　
　　　だって！
　　　マシマスよかったね〜〜
　　　
　　　びるぼうの先生とは
　　　昔からの親友みたいに
　　　仲良しになったんだって！
　
　　　毎日大変だけど
　　　とても充実しているんだって！
　　　

　　　『サンドロ殿のお言葉を
　　　　書にしたためて
　　　　毎日拝んでから
　　　　仕事を始めているでごじゃる』

　　　だって！
　　　サンちゃんったら　かっこいーーーい！
　
　
 

　　　↑…といわれても、サンドロは、自分が何を言ったかおぼえていないのであった…

「びっくりマシマス」

　　　…はじめて見る
　　　デビル城の風景についても
　　　マシマスったら
　　　ぜんぜん本物だとおもわなくて
　　　“ちくたま”の技術を応用した
　　　3Dムービーだと思って
　　　「ここまでできるとは知らなかったでごじゃるなぁ〜」
　　　ってミョーな感心を
　　　していたらしいんだよ
　　　
　　　だけど…
　
　

「マシマスは無事だって」

　　　おっさんから
　　　デビル城でのマシマスの様子を
　　　電話でかくにんできたよ
　　　
　　　マシマスは
　　　無事らしいってわかったので
　　　とりあえず
　　　あんしんした
　　　
　　　マシマスが
　　　デビル城に行ったときは
　　　まだひどく酔っていて
　　　仮装劇が続いていると勘違いしたり…　
　
　

「マシマスがしんぱい…」

　　　マシマシがデビル城に行ってから
　　　なんのれんらくもない…
　　　
　　　サンちゃんが言うように
　　　たよりが無いのは
　　　よい便り…
　　　なのかなぁ？
　　　気になるなぁ
　　　気になるなぁ…
　
　


　　※トキがデビル城に迷い込んだとき
　　　　のエピソードは　下のリンクからお読みいただけます
　　　　［19］トキの救出《25話》　2008/12/07〜＞＞＞

「マシマス、デビル城へ」

　　　なんと
　　　マシマシは
　　　ぼっちゃんたちといっしょに
　　　デビル城に行くことになっちゃった
　　　
　　　流れ弾があたって
　　　デビル城の情報庫が
　　　かいめつじょーたい　なんだって
　　　
　　　マシマスがふっきゅうを手伝ってくれると
　　　100年分もたすかるんだって
　　　
　　　いいなぁマシマシ…
　　　ぼくもいってみたいなぁ〜〜
　
　

「確認電話」

　　　おっさん
　　　なにやら、急にあわただしく
　　　ぼっちゃんの先生に電話して
　　　確認している
　
　

「おでむかえ」

　　　ただいまぁ〜
　　　マシマスの青いタマ
　　　とってきたよ〜〜
　　　
　　　もちろん　とったのは
　　　ぼっちゃんだけど…
　
　

「作戦は大失敗」

　　　サンちゃんの作戦は
　　　ハロウィンの衣装とロウソクの演出で
　　　
　　　「悪魔がいる、という噂は
　　　　自分たちの仮装のせいだ
　　　　と言ってごまかそうぜ」
　　　　
　　　というものだった
　　　…
　　　はずなのだが…
　　　
　　　あまりにマシマスが真に受けて
　　　怖がってしまったので…
　　　作戦は大失敗
　　　
　　　お詫びに
　　　みんなで一生懸命に
　　　マシマスのご機嫌をとっていたら…
　
　

　
　
　　　えっ
　　　おっさん、ほんとうに
　　　マシマスのこと聞いたことあるの？
　　　
　　　マシマスって
　　　そんなに有名なの？
　
　

「情報の重さ」

　　　知るというのは
　　　情報を所有すること
　　　所有というのは
　　　責任をともなう
　　　
　　　知識は麻薬
　　　情報は重荷
　　　
　　　知るなんてやめておけ
　　　聞くなんてやめておけ
　　　
　　　知ってしまうと　行動できなくなるぞ
　　　聞いてしまうと　しゃべれなくなるぞ
　　　
　　　知れば地獄
　　　知らぬが天国
　　　
　　　知るなんてやめておけ〜
　　　聞くなんてやめておけ〜〜
　
　

「ぼっちゃんの瞬間移動」

　　　ぼっちゃんは
　　　無事に穴の中に行った
　
　　　…
　　　
　　　…とおもったら
　　　すぐにタマをくわえて
　　　もどってきた
　　　
　　　
　　　ぼっちゃん　やること
　　　はやいなぁ〜〜
　　　のろのろの　ぼくとは
　　　おおちがい
　
　

「ぼっちゃんのタマ拾い」

　　　ぼっちゃんの
　　　スプーンとフォークもってきたよ
　　　
　　　まず、ぼくが
　　　スプーンにひもつけて
　　　穴の中に落とすんだ
　　　
　　　そして
　　　フォークからスプーンに
　　　ぼっちゃんに瞬間移動してもらって
　　　穴の中に落ちているマシマスの
　　　「あおいタマ」をとってきてもらうんだ
　　　
　　　ぼくたちだけで
　　　うまくいくかな？
　　　
　　　ちょっとどきどきするね
　
　

「墓場の入口」

　　　おい　起〜きろ〜〜
　　　マ〜シ〜マ〜ス〜　起〜き〜ろ〜〜
　　　
　　　“冥土”のみやげに
　　　教えてやるぞ〜〜
　　　ここは「魔界の入口」であ〜る〜〜
　　　
　　　おまえが探しているのは
　　　おれたちのことであ〜る〜〜
　　　
　　　そして
　　　俺たちのことを知ってしまったために
　　　おまえの
　　　「墓場の入口」となるのであ〜る〜〜
　
　
　
 

「サンドロが思いついた作戦とは…」

　　　サンちゃんが
　　　いい作戦を思いついたんだ
　　　
　　　だけど
　　　ぼくと　トキと　びるぼっちゃんには
　　　その作戦にさんかしないで
　　　がけの下の岩のところに落ちた
　　　マシマスのタマをひろってこいっ
　　　ていうんだよ〜〜
　　　
　　　ちぇ〜〜だな〜〜
　
　

“たて”まえ キケン

　　　びるぼっちゃんは
　　　“じぶんのもの”を入口と出口にして
　　　瞬間移動することができる
　　　
　　　ぼっちゃんにくっついて
　　　他の人が
　　　いっしょに移動することもできる
　　　
　　　この家にある
　　　“ぼっちゃんのもの”は
　　　ぼっちゃんが警察からもらった
　　　“たて”
　　　
　　　“たて”のまえには
　　　よくおっさんが落下するから
　　　“たて”の前は
　　　キケン区域なのだ
　
　

　　　ぼっちゃんが“たて”をもらったエピソードはこちら>>>

「キャンセル連絡」

　　　ビルぼうたちを
　　　マシマスに会わせない方がいいんだったら…
　　　
　　　ビルぼうたちに、
　　　来て欲しいって頼んであったけど
　　　しばらく来なくていいよって
　　　れんらくしなくちゃ
　
　

「不審に思うマシマス」

　　　カンちゃんのおしゃべりは
　　　なんとか間一髪で止めたけど
　　　マシマスは
　　　見逃してはいなかった…
　
　

「ストップ カンちゃん」

　　　「え？
　　　　天使？　悪魔ですか？
　　　　あ〜〜、
　　　　いやそれはきっと
　　　　天使とか悪魔じゃなくって…」
　　　
　　　たいへんだ！
　　　何も知らずに　カンちゃんが
　　　ビルぼっちゃんたちのこと話しちゃうよ！！
　　　トキいけ！
　　　カンちゃんのおしゃべりを止めるんだ！！！！
　
　

「たずねびとは…」

マシマシ（=マシマスのこと）がさがしているのは
　　　きっと
　　　“ビルぼっちゃん”や“おっさん”や
　　　“ルエル”や“シエル”のことじゃないかって
　　　クロちゃんがいうんだよ！
　　　
　　　もしもマシマシが
　　　“ビルぼっちゃん”たちのことを知ったら
　　　きっと情報センターに
　　　情報が送らるだろうっていうんだよ
　　　そして　そうなると
　　　きっと大騒ぎになっちゃうだろうっていうんだ
　　　
　　　“ビルぼっちゃん”は
　　　超有名人になっちゃって
　　　パパラッチに追われちゃって
　　　ぼくたちのところにあんまり
　　　遊びにこれなくなっちゃうんじゃないか
　　　っていうんだよ！！！
　　　
　　　
　　　やだやだ　やだよ
　　　そんなの
　　　ぜったいに
　　　いやだよね！！！
　
　

「旅の目的」

　　　マシマシ（=マシマスのこと）の旅には
　　　目的があるんだって
　　　
　　　ある「うわさ」について
　　　調査に来たんだって
　　　
　　　ぼくたちが
　　　なにか知らないか
　　　おしえてほしいんだって
　
　

「宇宙生活」

　　　野口聡一さんは
　　　今日の早朝
　　　宇宙ステーションに
　　　到着して
　　　これから来年の5月まで
　　　ながーいながーい
　　　宇宙生活
　　　
　　　どんな感じなのか
　　　ぼくにはまったく
　　　想像できないけど
　　　…
　
　　　“ちくたま”のおかげで
　　　ちょっとだけ
　　　想像できた
　

　

　
　　　ウサギのトキは　ぴょんぴょん
　　　よろこぶ
　　　じょーほーせーりやさんは
　　　ハラハラしっぱなし
　
　

「“ちくたま”情報いろいろ…」

　　
　　　文字情報や　音情報
　　　におい情報や　触感情報…
　　　静止画情報や　動画情報
　　　3D情報や
　　　それらを組み合わせた情報
　　　
　　　日常生活では
　　　触れることのない情報も
　　　いろいろある
　　　
　　　たとえば
　　　噴火する火山から
　　　流れ出るマグマの様子とか
　
　

「“ちくたま”を くみあわせる」

　　　“ちくたま”は
　　　いろんなものをたくわえて
　　　それを取り出せる
　　　ふしぎなタマ
　　　
　　　組み合わせることで
　　　いろんなじょーほーに
　　　アクセスできる
　　　
　　　たとえば　　
　　　ある年の
　　　あるところの
　　　ある風景を保管すれば
　　　その風景を再現することもできる
　

 

「たとえば絵を鑑賞する」

　　　なんとか　ぶじに（？）
　　　じょーほーせーりやさんの
　　　じょーほーの有益性が
　　　証明されたところで
　　　“ちくたま（蓄珠）”の
　　　じょーほーを
　　　みんなで見せてもらうことに
　　　なったんだ〜
　　　
　　　たとえば
　　　美術館にほかんしてある
　　　名画そのものには
　　　光にあてなくっても
　　　いつでもこうして
　　　かんしょうすることが
　　　出来るんだって
　　　すごぉぉぉぉぉぉいね
　
　

「愛で情報を運用するのだ」

　　　ねえねえ
　　　クロちゃん
　　　なにがあったの？？？？
　　　
　　　
　　　…まさか
　　　
　　　じょーほーせーりやさんが
　　　思いもよらなかった着眼点
　　　既成概念にとらわれない柔軟な発想…
　　　って……
　
　


　　え…　じょーほーせーりやさんを
　　　　　　情報源にしたの？
　　　　　　え、それ
　　　　　　どういうこと〜〜？
　　　　　　

　　え〜〜っ
　　　　　　それって反則じゃないの〜〜？？
　　　　　　ふつう降参だよねぇ〜〜？
　　　　　　うひゃあ〜〜
　　　　　　サンちゃん、おそるべし…
　　　　　　

　　おれぁただ
　　　　　　マシマスに「わかったらオレにも教えろよな」って言っただけよ
　　　　　　ルールには
　　　　　　対戦相手に聞くなってルールは無かったしよ
　　　　　　マシマスがオレの情報源になりゃあ
　　　　　　おれは、絶対負けないわけじゃん
　　　　　　だははははは
　　　　　　
　　　　　　で、マシマスが一瞬固まった後で
　　　　　　「目からうろこだ、完敗でごじゃる〜〜っ」て
　　　　　　えらく落ち込んだんで
　　　　　　まぁちょっとなぐさめてやろうと思ってよ
　　　　　　

　　　　　　情報はそこにあるだけでは無価値
　　　　　　活かしてなんぼ
　　　　　　オレは情報を活かす達人だが
　　　　　　おまえは、世界に情報を与える達人なんだろう
　　　　　　誇りを持てばいいじゃん
　　　　　　
　　　　　　
　　　　　　て言ったらマシマスのやつ
　　　　　　泣きやがってよ〜〜
　　　　　　も〜〜こっちがおどろいたぜ〜〜
　　　　　　

「勝負の行方は？」

　　　ええと……
　　　3本勝負は…
　　　終わったの？
　　　
　　　じゃあ
　　　サンちゃんが
　　　負けた…の？
　
　

「男泣き」

　　　おっさんへの電話をあきらめて
　　　もどってみたらびっくり！
　　　ど、どーしちゃったの？
　　　
　　　こんどは、
　　　じょーほーせーりやさんのこと
　　　泣かせちゃったの？？？
　
　

「留守番電話」

　　　サンちゃんにないしょで
　　　オッサンに電話をしてみたんだけど
　　　留守電だった…
　
　

「情報収集力発揮」

　　　サンドロは言う
　　　「だれに聞けば知りたい答えがわかるか　
　　　　それこそが必要な情報だ」
　　　
　　　サンドロは、こたえにたどりつく天才
　　　
　　　1問目はも2問目も
　　　なんなくクリアしたのだけれど…

　

　　　
　　　
　　　3問目で困ってしまった…
　　　おっさんの電話が通じなくなってしまったし
　　　ネットにも載っていないし
　　　だれも答えを知らないのだ…

　

「有益情報 収集力3本勝負」

　　　マシマスとサンドロが
　　　「有益情報　収集力3本勝負」
　　　をするって言うんだけど…
　　　
　　　勝負のルールは
　　　・制限時間あり
　　　・同じ答えなら同点
　　　・情報源の内容や収集方法は制約無し
　　　・より役にたつ情報をみつけた方が勝ち
　　　っていう勝負だっていうんだけど…
　
　

「おいしいごはん」

　　　「おいしいごはん」のちからはすごいのだ
　　　
　　　「いらいら」を「にこにこ」にしたり…
　　　「知らない人」を「仲良し」にしたり…
　　　「ケンカ」を一時停止させたりできるのだ
　　　
　　　でも、その
　　　「おいしいごはん」が原因で
　　　争いがおきたりするのだ…
　　　
　　　「ほっきょくぐま」も「ペンギン」も
　　　「ライオン」も「おおかみ」も、みんなみんなが
　　　まいにちまいにち「おいしいごはん」を
　　　食べられるようになればいいのだ…
　
　

「さがしもの、みつかる」

　　　サンドロが
　　　1日かけて
　　　さがしにさがして
　　　見つからなかった物を
　　　リーテは見かけた、という…
　　　
　　　まる1日つぶしたのに…
　　　まる1日不毛な時間を過ごしたのに…
　　　
　　　おとしもの…
　　　みつけたら…
　　　ひろえ(▼▼)
　　　・・・
　　　いや、
　　　たのむから
　　　…ひろっておいてくれ…
　
　
　

「虚像が既成事実になると 実体化する」

　　　人は
　　　もめる必要のないところで
　　　もめるんだ
　　　
　　　人は
　　　まさつの起きる必要のないところで
　　　まさつを起こすんだ
　　　
　　　必要は無くっても
　　　理由はあるんだ
　　　
　　　プライドがあるからだったり
　　　イライラしているからだったり
　　　ことばの選択をまちがって
　　　相手を怒らせたりするからなんだ
　　　
　　　でも、
　　　誤解からうまれた摩擦でも
　　　いがみあうと
　　　誤解ではすまなくなる
　　　
　　　本当はなかったはずの摩擦が　本当の摩擦になって、
　　　虚像が既成事実になって　実体化してしまうんだ…
　　　
　　　だから
　　　たいていのばあい
　　　相手の真意がまちがいなくわかるまでは
　　　まずは　おこらないほうがいいんだ
　
　

「サンドロとマシマス」その5

　　　じ・じ・じ・
　　　じぶんだけ安泰だなんて
　　　とんでもごじゃらでごじゃるよ！！
　　　し・し・しっけいでごじゃる！！
　　　
　　　せっしゃの「ちくたま」や
　　　世界情報センターの情報は
　　　世界を…いや宇宙を
　　　安泰に導くものでごじゃるよ！！
　
　

　

　　　<そのとき、リーテが話しながら部屋に入ってくる>
　　　・ねーねー
　　　　じょーほーせーりやさんーーーーん
　　　　ねーねーあのねー
　　　　ぼっちゃんがねぇ〜〜

「じょうほうせいりや」その21 へへ»

「サンドロとマシマス」その4

　　　クロちゃんには、
　　　他人の「声を出していない思考」…つまり
　　　「心の声」がふつうに聞こえるのである。

　　　（くそぉ〜〜〜〜っっっ
　　　　さっきまで、オレは1日さがしものをしてたんだ
　　　　つまりオレは“おろかで不憫な民”ってことかよ！
　　　　こいつ　なにさま！?(▼"▼)
　　　　客人だから手加減してやってりゃあ
　　　　いい気になりやがって〜〜っっ…！！）
　　　　［以上　サンドロの心の声］
　
　

「サンドロとマシマス」その3

 


もちろん
　　　「情報」は、ただ集めるだけで輝くモノではごじゃりません
　　　活かしてこそ輝くのが「情報」でごじゃりまする

　　　たとえば
　　　「津波が来る」という「情報」を
　　　事前に知ることができれば
　　　危険から身を守ることが
　　　できるでごじゃりましょう
　
　

　　　　※矢はイメージです

「サンドロとマシマス」その2

　　　今日は1日中さがしものをしていたので
　　　イライラして憔悴しているサンドロ…
　　　
　　　聞き慣れない声がしたので出てきたら
　　　お客さんがいた
　　　お客さんは
　　　情報整理やさんという
　　　見たことのない人物だった
　
　　　情報整理やさんは
　　　ふしぎな青いタマで情報収集をして
　　　「世界情報センター」の局員だ、ということを
　　　今、クロちゃんから
　　　おしえてもらった

　
 　マシマス「拙者は、幼少の頃より
　　　　　　情報を収集・整理・保管して
　　　　　　またそれを活かすことが大好きで
　　　　　　そこに生き甲斐を感じる
　　　　　　性分なのでごじゃりまするよ♪」
　　

　　　情報整理やさんは
　　　情報が大好きらしい…
　　　でも、なんで情報が大好きなのか
　　　まったくわからないサンドロ…

　

「サンドロとマシマス」その1

　　　時を巻き戻して
　　　「サンちゃん（サンドロ）」と
　　　「情報整理やさん（マシマス）」が
　　　出会ったところから

　　　見てみよう

　

　　　
　　　サンドロ:
　　　　　よぉ　クロとトキ
　　　　　なんだ？　客人か？