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◇ ◇ ◇
「なみまかせ かぜまかせ」
こぎ手のいない小舟に
大小 二本の木が はえておりました
西か 東か 南か 北か
嵐の日も なぎの日も
きょうの進路は なみまかせ かぜまかせ・・・
小さな木が聞きました
「ぼくたち どこいくの?」
大きな木がこたえました
「いけるところに いくんだよ」
しばらくすると また
小さな木が聞きました
「ぼくたち だれにあうの?」
大きな木がこたえました
「あえるひとに あうんだよ」
しばらくすると また
小さな木が聞きました
「ぼくたち いつまでこうしているの?」
大きな木がこたえました
「していられるだけ しているんだよ」
小さな木は
いつもおなじように きくのでありました
大きな木のこたえが好きで
いつもおなじことを きくのでありました
こぎ手のいない小舟は
大小 二本の木の会話が好きで
だまって浮かんでいるので ありました
太陽が照りつける暑い日も
水も凍る寒い日も
あすの進路は なみまかせ かぜまかせ・・・
◇ ◇ ◇
みなさま、こんにちは。
もう6月も半ばを過ぎてしまいましたが......(^-^;
2008年6月のトップ画像を更新しました。
◎
植物が船に乗って、快適な場所に行き着くか?・・・というと
普通に考えれば、いままでいた場所がいちばん
その植物にとって快適だったはず。。。
だって、生き物は、場所にいちばん適した自分に
長い時間をかけて変化することができるから
ところが、いまの地球に起こっている「温暖化」のような
環境の劇的な変化は大変
生き物の変化するスピードが遅くて
枯れてしまったり死んでしまったりする
昨日、日本人宇宙飛行士の星出彰彦さんが地球にご帰還された
気も遠くなるような旅からのご帰還、
ほんとうにおかえりなさい
わたしの知る限り、
もっとも気も遠くなる宇宙の旅をしている旅人は
パイオニア10号、11号と、ボイジャー1号、2号・・・
パイオニアたちの信号はすでに受け取れないらしいが
ボイジャーたちからは
今も地球にデータを送っているらしい
何万年後か何十万年後か....ボイジャーたちがいつの日か、
運良くどこかの星に落ちたとき・・・
その星には、
ボイジャーに付着してきた地球の細菌が
持ち込まれることになるのかなぁ
その細菌は、酸素がなくても生きていられる
嫌気性のバクテリアなのかなぁ
え?
そのころには、すべての菌は死んでいるのじゃないかって?
いやいや、きっと生きている菌はいると思うのよ(^^)
そして、旅のあいだ
この「二本の木」みたいな会話が
繰り広げられている......のだと思うのよ
きっとね(^^)
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